令和7年度 問題4論点:技術用語の記述重要度 A未着手

技術用語の技術的な内容(12の用語から4つ選んで2つずつ)

これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年10月19日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は記述・五肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。

電気工事に関する次の用語の中から4つを選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。

ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,動作原理,発生原理,定義,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。

1. コンバインドサイクル発電

2. 水車のキャビテーション

3. 光ファイバ複合架空地線(OPGW)

4. 架空電線路と比較した地中電線路の特徴

5. スコット結線変圧器

6. ビルエネルギー管理システム(BEMS)

7. 電力デマンド制御

8. 共同住宅用自動火災報知設備

9. 列車集中制御装置(CTC)

10. 電気鉄道の電食防止対策

11. トンネルの入口部照明

12. 接地抵抗の低減方法

(本試験では12の用語から4つを選んで解答する。ここではすべての用語に2つずつ記述例を示すので,自己採点は選んだ4つの用語で行う。)

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

1. コンバインドサイクル発電(1つ目) 模範解答

ガスタービンで発電し,その高温の排気を排熱回収ボイラに導いて蒸気をつくり,蒸気タービンでも発電する方式である。

55 字
別解

ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせ,ガスタービンの排熱を回収して利用する複合発電方式である。

1. コンバインドサイクル発電(2つ目) 模範解答

熱効率が高く(一般に50~60%程度),起動停止が短時間でできるので負荷変動に応じた運転がしやすい。

50 字
別解

出力が大気温度の影響を受け,夏季など気温が高いと吸気量が減ってガスタービンの出力が低下する。

2. 水車のキャビテーション(1つ目) 模範解答

水車内で流速が上がり圧力が飽和蒸気圧以下に下がると気泡が発生し,その気泡が高圧部でつぶれる現象である。

51 字
別解

流水中の圧力低下で生じた気泡が,圧力の高い所で急激に崩壊し,衝撃圧を生じる現象である。

2. 水車のキャビテーション(2つ目) 模範解答

ランナや吸出し管の壊食,振動・騒音,効率低下の原因となるので,吸出し高さを低くし比速度を適正に選ぶ。

50 字
別解

ランナにステンレス鋼など壊食に強い材料を用い,部分負荷や過負荷での運転を避ける。

3. 光ファイバ複合架空地線(OPGW)(1つ目) 模範解答

架空地線の中心部に光ファイバを収めたもので,架空地線の機能と通信線の機能をあわせ持つ。

43 字
別解

アルミ覆鋼線などの架空地線の中に光ファイバユニットを内蔵したケーブルである。

3. 光ファイバ複合架空地線(OPGW)(2つ目) 模範解答

電磁誘導の影響を受けないので,送電線の保護継電装置や系統監視・制御の情報伝送に用いる。

43 字
別解

既設の架空地線と張り替えれば,新たに通信線を設けずに大容量の通信回線を確保できる。

4. 架空電線路と比較した地中電線路の特徴(1つ目) 模範解答

雷や風雨などの自然災害の影響を受けにくく供給の信頼度が高い。また,電線が露出しないので都市の景観を損なわない。

55 字
別解

電線が地中にあるので感電事故のおそれが少なく,保安上有利で,市街地の景観の向上に役立つ。

4. 架空電線路と比較した地中電線路の特徴(2つ目) 模範解答

建設費が高く,事故時の故障点の発見や復旧に時間がかかる。また,静電容量が大きく充電電流が大きい。

48 字
別解

ケーブルの熱放散が悪いため,同じ太さの電線では架空電線路より送電容量が小さくなる。

5. スコット結線変圧器(1つ目) 模範解答

三相電源から位相が90°異なる2組の単相電源を得る変圧器で,T座とM座の2台の単相変圧器を組み合わせて結線する。

56 字
別解

三相を二相に変換する結線の変圧器で,M座の中点にT座の一端をつなぎ,T座の巻数をM座の√3/2倍とする。

5. スコット結線変圧器(2つ目) 模範解答

2組の単相負荷が平衡していれば三相側の電流も平衡するので,電気鉄道のき電用や非常用の単相負荷の電源に用いる。

54 字
別解

単相負荷を三相電源に接続する際の電圧不平衡を抑えるため,交流電気鉄道の変電所のき電用変圧器に使われる。

6. ビルエネルギー管理システム(BEMS)(1つ目) 模範解答

建物の空調・照明・電力などの設備をネットワークで結び,エネルギーの使用状況を計測・監視して最適に制御するシステムである。

60 字
別解

センサや計量器のデータを集めて,エネルギーの使用量の見える化と設備の運転の最適化を行うシステムである。

6. ビルエネルギー管理システム(BEMS)(2つ目) 模範解答

用途別・系統別のエネルギーの使用量を分析して無駄を見つけ,デマンド制御や空調の最適運転で省エネと費用の削減を図る。

57 字
別解

蓄積したデータから設備の劣化や不具合を早期に見つけ,保守計画の立案に役立てる。

7. 電力デマンド制御(1つ目) 模範解答

需要電力を一定時限(30分)ごとに監視し,予測した需要電力が目標値を超えそうなとき負荷を遮断・抑制する制御である。

57 字
別解

30分ごとの平均使用電力(デマンド)を予測し,契約電力を超えないよう警報を出し空調などの負荷を制御する。

7. 電力デマンド制御(2つ目) 模範解答

最大需要電力を抑えることで契約電力を下げ,基本料金を削減するとともに受電設備容量の抑制や省エネルギーにつながる。

56 字
別解

制御する負荷は,空調・換気など一時停止しても支障の少ないものを選び,優先順位を決めて順に遮断する。

8. 共同住宅用自動火災報知設備(1つ目) 模範解答

特定共同住宅等で,住戸ごとの共同住宅用受信機・感知器・戸外表示器などで構成し,火災を住戸内と共用部分に知らせる設備である。

61 字
別解

共同住宅の住戸・共用部分に感知器と戸外表示器を設け,火災の発生を住戸外にも知らせる設備である。

8. 共同住宅用自動火災報知設備(2つ目) 模範解答

住戸で火災を感知すると住戸内に警報し,戸外表示器で廊下側に表示するとともに管理人室の受信機に移報する。

51 字
別解

特定共同住宅等の基準により通常の自動火災報知設備に代えて設置でき,住戸ごとの区画性を活かしている。

9. 列車集中制御装置(CTC)(1つ目) 模範解答

指令所で線区内の列車の運行状況を表示し,各駅の信号機や転てつ器を遠隔で集中して制御する装置である。

49 字
別解

中央の指令所から各駅の進路を遠隔で設定し,線区全体の列車運行を一元的に管理する装置である。

9. 列車集中制御装置(CTC)(2つ目) 模範解答

駅の運転取扱い要員を減らせ,ダイヤ乱れ時も指令所で全体を見て運転整理ができ,輸送の効率と安全性が向上する。

53 字
別解

列車番号を追跡して進路を自動で設定するPRC(自動進路制御)と組み合わせて用いられる。

10. 電気鉄道の電食防止対策(1つ目) 模範解答

帰線のレール電位を下げるため,レールの継目にレールボンドを施し,変電所間隔を短くするなどして帰線抵抗を小さくする。

57 字
別解

レールから大地への漏れ電流を減らすため,道床の排水を良くしてレールと大地間の絶縁を高く保つ。

10. 電気鉄道の電食防止対策(2つ目) 模範解答

埋設金属管側では,選択排流器や強制排流器でレールに電流を戻す排流法を行い,管の塗覆装を強化する。

48 字
別解

埋設管とレールの間隔を大きく取り,管の継手に絶縁継手を入れて迷走電流の流入を防ぐ。

11. トンネルの入口部照明(1つ目) 模範解答

昼間,明るい屋外からトンネルに進入する運転者の目の順応の遅れを補うため,入口部の路面輝度を基本照明より高くする照明である。

61 字
別解

野外の輝度に目が慣れた運転者がトンネル内を見やすくするため,入口付近を明るくする照明である。

11. トンネルの入口部照明(2つ目) 模範解答

入口部は境界部・移行部・緩和部に分け,奥に向かって輝度を段階的に下げ,基本照明の輝度につなげる。

48 字
別解

野外の明るさに応じて調光し,晴天時は明るく,曇天時や夜間は段階的に輝度を下げて省電力を図る。

12. 接地抵抗の低減方法(1つ目) 模範解答

接地棒を連結して深く打ち込んだり,複数の接地極を間隔を取って並列に接続し,大地との接触面積を大きくする。

52 字
別解

接地極を地下の低抵抗率の層まで深く埋設するか,長い埋設地線を水平に布設する。

12. 接地抵抗の低減方法(2つ目) 模範解答

接地極の周囲の土壌に接地抵抗低減剤を注入・混合して,大地の抵抗率を下げる。

37 字
別解

並列に接続する接地極は,相互の干渉を少なくするため接地極の長さ以上の間隔をとる。

要点(書けていたものにチェック)1. コンバインドサイクル発電(1つ目)1. コンバインドサイクル発電(2つ目)2. 水車のキャビテーション(1つ目)2. 水車のキャビテーション(2つ目)3. 光ファイバ複合架空地線(OPGW)(1つ目)3. 光ファイバ複合架空地線(OPGW)(2つ目)4. 架空電線路と比較した地中電線路の特徴(1つ目)4. 架空電線路と比較した地中電線路の特徴(2つ目)5. スコット結線変圧器(1つ目)5. スコット結線変圧器(2つ目)6. ビルエネルギー管理システム(BEMS)(1つ目)6. ビルエネルギー管理システム(BEMS)(2つ目)7. 電力デマンド制御(1つ目)7. 電力デマンド制御(2つ目)8. 共同住宅用自動火災報知設備(1つ目)8. 共同住宅用自動火災報知設備(2つ目)9. 列車集中制御装置(CTC)(1つ目)9. 列車集中制御装置(CTC)(2つ目)10. 電気鉄道の電食防止対策(1つ目)10. 電気鉄道の電食防止対策(2つ目)11. トンネルの入口部照明(1つ目)11. トンネルの入口部照明(2つ目)12. 接地抵抗の低減方法(1つ目)12. 接地抵抗の低減方法(2つ目)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 選んだ用語ごとに,定義・原理・目的と,特徴・用途・選定や施工上の留意点など,異なる観点から2つ書く。
  2. 数値や方式名(例:排熱回収ボイラ,飽和蒸気圧,境界部・移行部・緩和部)を入れると具体的になる。電気設備の技術基準の解釈や内線規程・高圧受電設備規程に関わる数値は,一般的な値として書けばよい。
引っかけ:1つの用語の2つの記述が同じ内容の言い換えになっていると,2つ目は得点になりにくい。定義・原理と,特徴・用途・施工上の留意点のように観点を分けて書く。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年10月19日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する