電力ケーブルの許容電流の増大
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年6月13日(日)実施) No.24の問題です。論点は「送電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
地中送電線路における電力ケーブルの常時許容電流を増大させる方法に関する記述として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:4.比誘電率の大きい絶縁体を使用する。
解き方
- ケーブルの常時許容電流は,導体の温度が絶縁体の許容温度を超えない範囲で流せる電流である。増やすには,ケーブル内の発熱(導体損・誘電損・シース損)を減らすか,放熱をよくする。
- 誘電損は,W=ωCV²tanδで表され,静電容量Cは比誘電率εrに比例するので,εrと誘電正接tanδの積に比例する。比誘電率の大きい絶縁体では誘電損が増え,許容電流は小さくなる。
- 4が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。金属シースに流れる電流による損失を,クロスボンド接地などで小さくすると発熱が減る。
- 2.適当。誘電正接(tanδ)が小さいほど誘電損が減る。
- 3.適当。水冷・風冷などでケーブルを冷却すると放熱がよくなり,許容電流が増える。
- 4.不適当。比誘電率の大きい絶縁体は誘電損が増えるので,比誘電率の小さい絶縁体を使う。
引っかけ:誘電損∝εr·tanδ。どちらも「小さい」ほどよい。CVケーブルの架橋ポリエチレンはεr・tanδが小さく,誘電損が少ない。
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論点ページ:送電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和3年度(2021年6月13日(日)実施) No.24。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する