架空送電線路のフラッシオーバ
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月18日(日)実施) No.22の問題です。論点は「送電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
架空送電線路のフラッシオーバに関する記述として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:2.がいし表面が塩分などで汚損されると,交流に対するフラッシオーバ電圧が上昇する。
解き方
- がいし表面が塩分やじんあいで汚損されると,霧や雨で湿ったときに表面に導電性の膜ができて漏れ電流が増え,フラッシオーバ電圧は低下する。
- 上昇するとした2が不適当である。塩害対策として,がいしの洗浄,はっ水性物質の塗布,耐塩がいし・長幹がいしの使用,がいし連の個数の増加などが行われる。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。埋設地線で塔脚接地抵抗を下げ,雷撃時の鉄塔の電位上昇を抑えて逆フラッシオーバを防ぐ。
- 2.不適当。汚損でフラッシオーバ電圧は低下する。
- 3.適当。架空地線のたるみを電線より小さくして,径間の中央で架空地線と電線の離隔を確保する。
- 4.適当。アークホーン間隔は,開閉サージではフラッシオーバせず,雷サージで先にフラッシオーバしてがいしを保護するように設定する。
引っかけ:汚損=絶縁性能の低下=フラッシオーバ電圧の低下。逆フラッシオーバは「接地抵抗を下げる」で防ぐ。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.16送電系統の保護(距離継電方式など)
令和8年度 No.18架空電線のたるみと実長の近似式
令和8年度 No.19架空送電線路のフラッシオーバ対策
令和8年度 No.20架空送電線路の線路定数
令和8年度 No.21電力ケーブルの常時許容電流の増大
論点ページ:送電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和2年度(2020年10月18日(日)実施) No.22。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する