回生失効の低減策
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.45の問題です。論点は「電気鉄道」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
直流電気鉄道において電力回生車を導入する場合,き電システム上での回生失効の低減策として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:3.12パルス整流器の設置
解き方
- 回生失効は,回生ブレーキで発生した電力を使う負荷(力行中の他の列車など)が近くにないため,架線電圧が上がって回生ブレーキが効かなくなる現象である。
- 低減するには,回生電力を交流側へ返すサイリスタインバータ(回生インバータ),電力を蓄える電力貯蔵装置,上下線をつないで融通できる範囲を広げる上下一括き電などを用いる。12パルス整流器は整流器が発生する高調波を減らす設備で,電力を一方向にしか流せず回生電力を吸収できないので,3が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。サイリスタインバータで回生電力を交流に変換して電源側や駅の設備へ返す。
- 2.適当。上下線を一括してき電すると,上下線の列車間で回生電力を融通しやすくなる。
- 3.不適当。整流器は回生電力を吸収できない。
- 4.適当。電力貯蔵装置(蓄電池など)に回生電力を蓄え,力行時に放出する。
引っかけ:ダイオード・サイリスタの整流器は電力を一方向(交流→直流)にしか流せない。12パルス化は高調波の低減が目的。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.40トロリ線の用語(JIS)
令和8年度 No.41直流き電方式の特徴
令和8年度 No.42交流電化区間の軌道回路
令和7年度 No.40架空単線式電車線のちょう架方式
令和7年度 No.41直流き電回路の電圧降下の軽減対策
論点ページ:電気鉄道の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.45。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する