架空送電線路の雷害対策
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.25の問題です。論点は「送電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
架空送電線路の雷害対策に関する記述として,不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:2.逆フラッシオーバを防止するため,相間スペーサを設ける。
解き方
- 逆フラッシオーバは,鉄塔や架空地線に雷が落ちて鉄塔の電位が上がり,鉄塔側から電線へがいし連をフラッシオーバする現象である。防止には塔脚の接地抵抗を下げる(埋設地線・接地棒の追加など)。
- 相間スペーサは,電線どうしの接近を防ぐギャロッピングやスリートジャンプの対策で,逆フラッシオーバの防止にはならない。2が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。アークホーンでフラッシオーバのアークをがいしから離し,がいしの破損を防ぐ。
- 2.不適当。逆フラッシオーバの対策は塔脚接地抵抗の低減である。
- 3.適当。2回線の絶縁強度に差をつける不平衡絶縁方式で,一方の回線だけでフラッシオーバさせ,両回線同時事故を避ける。
- 4.適当。懸垂クランプの部分の電線にアーマロッドを巻き付けて補強し,アークや振動による溶断・素線切れを防ぐ。
引っかけ:逆フラッシオーバ=鉄塔側から電線へ。対策は接地抵抗の低減。相間スペーサは電線どうしの接触対策。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.16送電系統の保護(距離継電方式など)
令和8年度 No.18架空電線のたるみと実長の近似式
令和8年度 No.19架空送電線路のフラッシオーバ対策
令和8年度 No.20架空送電線路の線路定数
令和8年度 No.21電力ケーブルの常時許容電流の増大
論点ページ:送電の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和元年度(2019年6月9日(日)実施) No.25。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する