水車のキャビテーション
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.16の問題です。論点は「発電」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
水力発電所において,水車に発生するキャビテーションに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
解答欄
正解
正解:4.吸出し管の高さが高いほど,キャビテーションを抑制できる。
解き方
- キャビテーションは,水車内で水の圧力が飽和蒸気圧より下がって気泡が生じ,それが圧力の高い所でつぶれる現象である。ランナ出口や吸出し管の入口付近のように圧力が最も低くなる所で起こりやすい。
- 吸出し管の高さ(ランナから放水面までの高さ)を高くすると,ランナ出口の圧力がさらに下がるので,キャビテーションが起こりやすくなる。対策は吸出し高さを低くすることなので,4が不適当である。
選択肢ごとの解説
- 1.適当。気泡が崩壊するときの衝撃で,振動や騒音(異音)が生じる。
- 2.適当。比速度の大きい水車ほどランナ出口の流速が大きく圧力が下がりやすいので,比速度を小さくすると抑制できる。
- 3.適当。流れが乱れ,気泡の部分で水がランナに働かなくなるので,効率や出力が低下する。ランナの壊食(エロージョン)も起こる。
- 4.不適当。吸出し管の高さを低くするとキャビテーションを抑制できる。
引っかけ:吸出し高さを「高く」すると圧力が下がり,かえってキャビテーションが起こる。対策は「吸出し高さを低く」「比速度を小さく」「軽負荷運転を避ける」。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.16。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する