車両費の予定配賦率(コストセンター化)
重要度 B第1・3・5問で出題過去問 3問
車両費の予定配賦率(コストセンター化)は、建設業経理士1級 原価計算の第29〜39回(11回)のうち3回で出題された論点です(収録68問中3問・重要度B。うち1問は工事原価計算表の作成の一部として出題)。出題されるのは第1問・第3問・第5問です。
要点:車両ごとの個別費に共通費(油脂代・消耗品費・福利厚生費・雑費)を配賦基準で配賦し、予定走行距離で割って1km当たり車両費率を求める。現場への配賦額は各車両の車両費率×現場別走行距離の合計。共通費の配賦基準(走行距離・車両重量・関係人員・減価償却費額)を取り違えないようにする。
覚える要点
- 車両費率(円/km)=(車両ごとの個別費+共通費の配賦額)÷予定走行距離。共通費は油脂関係費→走行距離、消耗品費→車両重量(×台数)、福利厚生費→運転者人員、雑費→減価償却費額で按分する。
- 現場への配賦額=各車両の車両費率×その車両の現場別走行距離の合計。
- 車両費率は小数第3位を四捨五入して2桁まで残し、配賦額は車両ごとに円未満を四捨五入してから合計する(合計後に四捨五入すると1円ずれることがある)。
- 複数車両の車両関係費を工事原価に算入する方法は、部門別計算(補助部門費→施工部門→工事、または施工部門化)、社内センター制度(車種別使用率×作業時間)、社内損料計算制度(運転1km当たり損料×走行距離+供用1日当たり損料×供用日数)。
勉強のしかた:第3問・第5問問1で車両費率の算定が出る。4つの共通費と配賦基準の対応を暗記し、端数処理の指示を先に読んでから計算する。記述は3つの制度名と「何に何を乗じるか」で書く。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、車両費の予定配賦率(コストセンター化)で間違えやすい点を集めました。
- 第37回 第1問 問2:「走行距離で配賦する」だけで終わらせない。制度名を挙げ、各制度で何に何を乗じるかを書く。損料は運転当たりと供用日当たりの二本立てである点を落とさない。
- 第34回 第3問:雑費の配賦基準は「減価償却費額」で、車両B・Cの減価償却費が同額なので 0.4:0.3:0.3 になる。車両費率は円未満を切り捨てず、小数点第 3 位を四捨五入して 2 桁まで残す(265.42 など)。配賦額の端数処理は車両ごとに四捨五入するか合計後に四捨五入するかで 1 円ずれることがあり、No.102・No.104 は別解が生じる。
この論点の問題
この論点を含む問題
次の問題では、工事原価計算表の作成の中の一部として車両費の予定配賦率(コストセンター化)が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
同じ大問で出る論点
第1・3・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
A 工事間接費の予定配賦と配賦差異(予算差異・操業度差異・基準操業度)A 労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)A 完成工事原価報告書・工事原価計算表と未成工事支出金A 材料費の計算(先入先出法・戻り・値引・すくい出し法)A 経費の集計と人件費の区分(役員報酬の等価係数配賦・その他経費)A 原価計算制度の理論(個別・総合原価計算、原価計算基準、特殊原価調査)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。