第33回 第2問 論点:品質原価計算・ライフサイクルコスト・VE重要度 B配点 10点未着手

品質コストの分類と品質管理活動による増減額(用語・数値選択)

これは建設業経理士1級 原価計算 第33回(2023年9月10日(日)実施) 第2問(配点 10点)の問題です。論点は「品質原価計算・ライフサイクルコスト・VE」(重要度B・解答の形は記号(AまたはB/ア〜ナ等)5〜10か所)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

当社の品質コストに関する次の<資料>を参照しながら、下記の文章の空欄に入れるべき最も適当な用語・数値を<用語・数値群>の中から選び、その記号(ア〜ス)で解答しなさい。

 品質コストは、品質適合コストと品質不適合コストに大別される。このうち品質適合コストはさらに、設計・仕様に合致しない建造物の施工を防ぐために発生するコストである【1】コストと、設計・仕様に合致しない建造物を発見するために発生するコストである【2】コストに分類できる。

 当社では品質管理活動を充実させることを計画している。<資料>によれば、1 年後の【1】コストは、現在の金額に比べて【3】万円増加し、1 年後の【2】コストは、現在の金額に比べて【4】万円増加する予定である。一方、1 年後の品質不適合コストは、現在の金額に比べて【5】万円減少することが見込まれているため、品質管理活動の充実は有益であると考えられる。

  • <資料>(単位:万円)
現在1 年後
苦情処理費9,9008,100
建物設計改善費12,10012,900
損害賠償費4,1003,200
購入資材受入検査費4,4005,000
訴訟費7,8007,200
品質保証教育訓練費1,7002,300
建造物自主検査費6,0006,200
手直費3,3003,200
  • <用語・数値群>
  • ア 評価 イ 改善 ウ 予防 エ 設計
  • オ 失敗 カ 600 キ 800 ク 1,000
  • コ 1,200 サ 1,400 シ 2,800 ス 3,400

解答欄

それぞれの空欄に当てはまるものを選んで「採点する」を押してください。

正解

空欄1ウ
空欄2ア
空欄3サ
空欄4キ
空欄5ス

解き方

  1. 品質コストは、品質適合コスト(予防コスト+評価コスト)と品質不適合コスト(内部失敗コスト+外部失敗コスト)に分ける。不良の施工を「防ぐ」ためのコストが予防コスト(【1】=ウ)、不良を「発見する」ためのコストが評価コスト(【2】=ア)になる。
  2. 資料の 8 費目を分類する。予防コスト:建物設計改善費・品質保証教育訓練費。評価コスト:購入資材受入検査費・建造物自主検査費。失敗コスト:苦情処理費・損害賠償費・訴訟費・手直費(手直費は内部失敗、苦情処理費・損害賠償費・訴訟費は外部失敗)。
  3. 予防コストの増加額:(12,900 - 12,100) + (2,300 - 1,700) = 800 + 600 = 1,400 万円(【3】=サ)。
  4. 評価コストの増加額:(5,000 - 4,400) + (6,200 - 6,000) = 600 + 200 = 800 万円(【4】=キ)。
  5. 品質不適合コストの減少額:(9,900 - 8,100) + (4,100 - 3,200) + (7,800 - 7,200) + (3,300 - 3,200) = 1,800 + 900 + 600 + 100 = 3,400 万円(【5】=ス)。適合コストの増加 2,200 万円に対して不適合コストが 3,400 万円減るので、品質管理活動の充実は有益と判断できる。
引っかけ:建物設計改善費は「設計」コスト(エ)ではなく、不良を未然に防ぐ予防コスト。購入資材受入検査費と建造物自主検査費は検査=評価コストで、予防コストに混ぜない。訴訟費・損害賠償費・苦情処理費は外部失敗コスト、手直費は内部失敗コストで、いずれも不適合コストに含めて合計する。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第33回(2023年9月10日(日)実施) 第2問。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する