工事間接費に予定配賦法を用いる二つの意義
これは建設業経理士1級 原価計算 第33回(2023年9月10日(日)実施) 第1問 問2(配点 10点)の問題です。論点は「工事間接費の予定配賦と配賦差異(予算差異・操業度差異・基準操業度)」(重要度A・解答の形は指定字数以内の論述(問1・問2 各10点))。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問2 工事間接費の配賦に予定配賦法を用いることの二つの意義について説明しなさい。(250 字)
解答欄
正解
模範解答
工事間接費に予定配賦法を用いる意義は二つある。第一は計算の迅速性である。実際配賦法では実際発生額が確定するまで配賦できないが、予定配賦率を用いれば発生の都度、工事原価を計算できる。第二は配賦額の正常性である。建設業の工事間接費は操業度の増減にほとんど左右されない固定費の割合が高いため、実際配賦法では繁忙期に配賦額が小さく閑散期に大きくなり、同種の工事でも施工時期により原価が変動する。年間を通じて共通の予定配賦率を用いれば、季節的な操業度の変動に影響されない安定した配賦額が得られる。
243 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 「二つの意義」なので、迅速性と正常性の見出しを立て、それぞれ「実際配賦法の問題点→予定配賦法による克服」の順に書く。
- 迅速性:実際発生額の確定を待たずに配賦できる。正常性:固定費が多いため実際配賦では繁忙期・閑散期で配賦額が変動するが、年間共通の予定配賦率で安定する。
引っかけ:片方だけを長く書くと半分しか取れない。正常性は「固定費部分が多い→操業度の変動で配賦額が変動する」という理由まで書く。差異分析の効用は問われていない。
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論点ページ:工事間接費の予定配賦と配賦差異(予算差異・操業度差異・基準操業度)の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第33回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 原価計算 第33回(2023年9月10日(日)実施) 第1問 問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する