キャッシュ・コンバージョン・サイクル
重要度 B第1・2・5問で出題過去問 4問
キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、建設業経理士1級 財務分析の第29〜39回(11回)のうち4回で出題された論点です(収録78問中4問・重要度B。うち2問は2期分の財務諸表による諸比率の算定の一部として出題)。出題されるのは第1問・第2問・第5問です。
要点:CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数−仕入債務回転日数で、短いほど資金繰りがよい。回転日数は残高÷(完成工事高÷365)で求める。第35回は各回転日数を小数第2位まで求めて合計する指示があり、第33回は日数の小数点未満を切り捨てた。
覚える要点
- CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数−仕入債務回転日数。仕入債務は加えるのではなく控除する。
- 回転日数=残高÷(完成工事高÷365)。売上債権は受取手形+完成工事未収入金、棚卸資産は未成工事支出金+材料貯蔵品、仕入債務は支払手形+工事未払金で、第5問では期中平均を使う。
- 仕入代金を支払ってから販売代金を回収するまでの資金拘束日数を示し、短いほど資金繰りがよい。業種や取引慣行で適正な日数は異なる。
- 各回転日数を小数第2位まで求めてから合計する指示(第35回)と、日数の小数点未満を切り捨てる指示(第33回)があるので端数処理の指定に従う。
勉強のしかた:第5問で計算、第2問・第1問で定義が出る。符号(++−)と「短いほど良い」を結びつけて覚え、端数処理の指示を問題文で確認してから合計する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、キャッシュ・コンバージョン・サイクルで間違えやすい点を集めました。
- 第38回 第1問 問2:仕入債務回転日数は「加える」のではなく「控除する」。符号を逆にすると算式の要点を落とす。留保(業種・取引慣行)にも触れる。
- 第31回 第2問 4:CCC は「在庫が売れて代金を回収するまで」を足し、「仕入代金の支払いを待ってもらえる期間」を引く。棚卸資産・売上債権がキャッシュの拘束(アウトフロー側)、仕入債務が支払猶予(インフロー側)と覚える。数値は小さいほどよい。
この論点の問題
この論点を含む問題
次の問題では、2期分の財務諸表による諸比率の算定の中の一部としてキャッシュ・コンバージョン・サイクルが問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)とキャッシュ・フロー分析(資金概念・主要比率・純キャッシュ・フロー・資金運用表と資金繰表)の空欄補充第35回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と回転期間・回転日数による分析文の空欄補充第33回 第5問
同じ大問で出る論点
第1・2・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
A 生産性分析:労働装備率・設備投資効率・資本集約度・資本生産性A 活動性分析(回転率・回転期間・滞留月数)A 収益性分析(資本利益率:ROA・ROE・事業利益・経営資本)A 建設業特有の流動性比率(未成工事収支比率・立替工事高比率・運転資本保有月数・必要運転資金)A 損益分岐点分析(固変分解・損益分岐点比率・安全余裕率・目標利益)A キャッシュ・フロー分析(純CF・完成工事高CF率・営業CF対流動負債比率)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。