令和6年度 問題2論点:用語の説明重要度 A未着手

建築工事の用語(14語から5つ選び,説明と施工上の留意事項)

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「用語の説明」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の建築工事に関する用語の一覧表の中から5つ用語を選び,解答用紙の用語の記号欄の記号にマークした上で,選んだ用語欄に用語(太字で示す部分のみでも可)を記入し,その用語の説明と施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし,使用資機材に不良品はないものとする。

なお,a及びk以外の用語については,作業上の安全に関する記述は不可とする。

(本試験では一覧表の中から5つを選んで解答する。ここではすべての用語に模範解答を示すので,自己採点は選んだ5つの用語で行う。)

用語の一覧表(本試験で太字の部分:足場の「壁つなぎ」,型枠の「セパレータ」,鉄骨工事の「建入れ直し」,せっこうボードの「継目処理」,土工事における「釜場」,防水工事の「脱気装置」,木製の「額縁」,床コンクリートの「直均し仕上げ」)
用語の記号用語
a足場の壁つなぎ
b型枠のセパレータ
cクレセント
d鋼矢板
e先送りモルタル
f鉄骨工事の建入れ直し
gテーパエッジのせっこうボードの継目処理
h天井インサート
i土工事における釜場
j布基礎
kベンチマーク
ℓ防水工事の脱気装置
m木製の額縁
n床コンクリートの直均し仕上げ

解答欄

0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字
0 / 120 字

本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

a 足場の壁つなぎ 模範解答

足場の倒壊や外側への転倒を防ぐため,足場と建築物の躯体とを連結する部材。枠組足場では垂直方向9m以下,水平方向8m以下の間隔で設け,足場の建地と躯体に確実に緊結する。

83 字
別解

足場を建物の躯体につなぎ止め,風や荷重による倒壊・転倒を防ぐ部材。単管足場では垂直方向5m以下,水平方向5.5m以下の間隔で設け,引張材と圧縮材の間隔は1m以内とする。

足場と躯体を連結して足場の倒壊を防ぐ部材。外壁の仕上げ作業で一時的に取り外す場合は,代わりの壁つなぎを先に設けてから盛り替え,取り外したまま放置しない。

b 型枠のセパレータ 模範解答

相対するせき板の間隔を所定の寸法に保つための金物で,締付けボルトと組み合わせて型枠を締め付ける。打放し面にはコーン付きを用い,脱型後はコーン穴をモルタルで埋める。

81 字
別解

型枠の内法寸法を保持するための棒状の金物。せき板に対して直角に配置し,傾いて取り付けると壁厚の不足や締付け不良になるので,位置と向きを確かめる。

相対するせき板の間隔を保持する金物。地下外壁など水密性が必要な壁には止水板付きのものを用い,地下水が金物に沿って浸入しないようにする。

c クレセント 模範解答

引違い窓の召合せ部に取り付ける締り金物で,レバーを回して受け金具に掛け,障子を引き寄せて締め付ける。取付け後に開閉と締付けの具合を調整し,召合せ部に隙間がないことを確かめる。

87 字
別解

引違いサッシの召合せかまちに付け,障子を施錠するとともに気密性・水密性を確保する金物。取付け位置は特記によるので確認し,受け金具とのかかり代を調整する。

引違い窓の召合せ部で障子を締め付けて固定する金物。工事中はサッシとともに傷や汚れが付かないよう養生し,引渡し前に作動を確認する。

d 鋼矢板 模範解答

鋼製の矢板で,継手をかみ合わせて連続して地中に打ち込み,止水性のある山留め壁とするもの。導材を設けて傾斜や継手外れを防ぎ,引抜き後の空隙は砂等で充填する。

77 字
別解

断面がU形などの鋼製の矢板で,継手をかみ合わせて連続壁とする山留め材。打込み前に継手部の変形を点検し,打込み中は鉛直性を確かめ,傾いたら早めに修正する。

鋼製の矢板を連続して打ち込む止水性の高い山留め壁。引き抜くと周辺地盤が緩んで沈下するおそれがあるので,引抜き後は直ちに砂などを充填する。

e 先送りモルタル 模範解答

コンクリートの圧送に先立ち,輸送管の内面を潤してコンクリートの品質変化を防ぐために圧送する富調合のモルタル。品質が変化しているので,型枠内に打ち込まず廃棄する。

80 字
別解

コンクリートポンプで圧送を始める前に,配管内に送るモルタル。配管の閉塞やコンクリートの品質変化を防ぐ目的で用い,先送り後の変質したモルタルは構造体に打ち込まない。

圧送開始時に輸送管内の潤滑のために送るモルタル。配合は富調合とし,筒先から出たモルタルは容器に受けて場外へ処分し,型枠内に入れない。

f 鉄骨工事の建入れ直し 模範解答

鉄骨の建方で,柱の倒れや梁の水平などの建入れ精度を計測し,ワイヤロープ等で修正すること。本接合に先立ち,建方の進行に合わせて小区画ごとに行い,修正後は確実に固定する。

83 字
別解

建方中の鉄骨の倒れ・ねじれを測定し,許容差内に修正する作業。ターンバックル付きの本設の筋かいは建入れ直しに用いず,専用のワイヤロープやジャッキを用いる。

鉄骨の建入れ精度を測定して修正すること。日照による温度変化で柱が倒れるので,測定は温度の影響の少ない時間帯に行い,高力ボルトの本締め前に完了させる。

g テーパエッジのせっこうボードの継目処理 模範解答

テーパエッジのせっこうボードの継目の溝に,ジョイントコンパウンドとジョイントテープを用いて平滑に仕上げる処理。下塗り・中塗り・上塗りは各層の乾燥を確かめてから行い,上塗りは幅200~250mm程度に塗り広げる。

105 字
別解

ボードのへりの浅いくぼみ部分にジョイントテープとコンパウンドを塗り重ね,継目のない平らな面にする処理。中塗りは幅150mm程度に薄く塗り広げ,乾燥後に研磨紙ずりで平滑にする。

テーパエッジ部をジョイントコンパウンドとテープで埋めて継目を見せない処理。乾燥不足のまま次の層を塗るとやせやひび割れが生じるので,各層の乾燥を確かめる。

h 天井インサート 模範解答

天井のつりボルトを取り付けるため,コンクリートを打ち込む前に型枠に取り付けておく雌ねじ付きの金物。型枠組立時に間隔900mm程度,周辺部は端から150mm以内に配置する。

85 字
別解

スラブに埋め込んでつりボルトをねじ込むための鋼製の金物。コンクリート打込み時にずれたり外れたりしないよう型枠に確実に固定し,打込み後に位置を確認する。

つりボルトを吊るためにスラブに打ち込む金物。防錆処理されたものを用い,設備の配管やダクトの位置と重ならないよう天井伏図で割り付けてから取り付ける。

i 土工事における釜場 模範解答

根切り底に設ける集水用のくぼみで,湧水や雨水を集めてポンプで排水するためのもの。作業に支障のない位置に設け,床付け面を乱さないよう根切り底に溝を設けて水を導く。

80 字
別解

根切り底の湧水や雨水を集めるために,周囲より一段低く掘って設ける集水桝。排水時に土粒子が流出しないよう砂利などを敷き,周辺地盤の緩みに注意する。

根切り底に設けて水を集め,水中ポンプで排水するためのくぼみ。基礎の位置を避けて設け,不要になったら良質土やコンクリートで埋め戻す。

j 布基礎 模範解答

壁や柱の下に連続して設ける帯状の基礎で,断面が逆T字形のもの。アンカーボルトは所定の位置に固定してからコンクリートを打ち込み,換気口の周りは補強筋を入れる。

78 字
別解

建物の外周や間仕切壁の下に連続して設ける逆T字形の鉄筋コンクリートの基礎。根入れ深さと底盤幅を確保し,天端はモルタル等で水平に均して土台の据付け精度を確保する。

壁の直下に連続して設ける帯状の基礎。底盤の下は砕石を締め固めて捨てコンクリートを打ち,鉄筋のかぶり厚さはスペーサーで確保する。

k ベンチマーク 模範解答

建物の位置や高さの基準となる点。木杭やコンクリート杭で移動しないように2か所以上設けて周囲を養生し,位置・高さは監督職員の検査を受ける。

68 字
別解

建築物の高さ及び位置の基準とする点。動かない既存の工作物があれば利用し,見通しのよい場所に設けて,設置後も定期的に高さを確認する。

工事の高さの基準となる点。重機や車両の通路を避けて複数設け,柵などで囲って損傷を防ぐとともに,相互の高低差を記録しておく。

ℓ 防水工事の脱気装置 模範解答

絶縁工法などで防水層と下地の間にたまった水蒸気を外部に排出し,防水層のふくれを防ぐ装置。種類と設置数量は特記によるが,特記がなければ防水材の製造所の指定による。

80 字
別解

防水層の下の湿気を外気へ逃がすために平場や立上りに設ける装置。下地の水分が多い場合に効果があり,製造所の指定する間隔で均等に配置し,取付け部の防水処理を確実に行う。

防水層の下の水蒸気を逃がし,ふくれを防ぐ装置。防水層の絶縁工法や露出防水に用い,取付け部は防水層との取合いから漏水しないよう増張りをして納める。

m 木製の額縁 模範解答

窓や出入口の開口部の周囲に取り付け,壁仕上げとの取合いを納める化粧の枠材。含水率の低い材を用い,留め部分は隙間なく接着して釘留めし,取付け後は傷や汚れを防ぐ養生をする。

84 字
別解

開口部の枠の周りに取り付けて,壁との見切りとする木製の化粧材。造作材として含水率15%以下の乾燥材を用い,反りや割れを防ぐ。

窓枠などの開口部に取り付ける木製の化粧縁。壁のボードと額縁のちりを均等にそろえ,塗装仕上げの場合は取付け前に裏面に吸い込み止めを塗る。

n 床コンクリートの直均し仕上げ 模範解答

床コンクリートを打ち込んだ後,硬化しないうちに表面をこてで直接仕上げる工法。中むら取りを木ごてで行った後,締り具合を見て金ごてで強く押さえ,仕上げ後はシート等で表面を保護する。

88 字
別解

床コンクリートの打込みに続けて,その表面を金ごてなどで平滑に仕上げる工法で,モルタル塗りの工程を省ける。ビニル床シートの下地は下ずり・中ずり・仕上げずりの3工程とする。

コンクリート打込み後に表面を直接こて仕上げとする工法。仕上げ面のこてむらの著しい箇所は硬化後にグラインダーで平滑にし,表面は硬化状態を見て養生する。

要点(書けていたものにチェック)a 足場の壁つなぎb 型枠のセパレータc クレセントd 鋼矢板e 先送りモルタルf 鉄骨工事の建入れ直しg テーパエッジのせっこうボードの継目処理h 天井インサートi 土工事における釜場j 布基礎k ベンチマークℓ 防水工事の脱気装置m 木製の額縁n 床コンクリートの直均し仕上げ
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 用語の説明(何のための・どのようなものか)と施工上留意すべきこと(数値・方法)をそれぞれ書く。a(足場の壁つなぎ)とk(ベンチマーク)以外は作業上の安全に関する記述は不可。
  2. 根拠:壁つなぎの間隔は労働安全衛生規則第570条(枠組足場 垂直9m・水平8m以下,単管足場 垂直5m・水平5.5m以下)。ベンチマーク・縄張りは標仕 2.2.1・2.2.2,先送りモルタルは標仕 6.6.1(圧送に先立ち富調合のモルタルを圧送して品質変化を防ぐ),コーン穴の処置は標仕 6.8.5,建入れ直しは標仕 7.10.5(5)(本接合に先立ち建入れ精度を計測し建入れ直しを行う)。
  3. 脱気装置は標仕 9.2.3(種類・設置数量は特記,なければ製造所の指定),インサートは標仕 14.4.3(間隔900mm程度,周辺部は端から150mm以内)・14.4.4(型枠組立時に配置),直均し仕上げは標仕 15.4.3・15.4.4,テーパエッジの継目処理は標仕 19.7.3(中塗り幅150mm程度,上塗り幅200~250mm程度),木材の含水率は標仕 表12.2.1(造作材A種15%以下)。
  4. 釜場・鋼矢板・布基礎・クレセントの説明,先送りモルタルを型枠内に打ち込まないこと,セパレータの向き・止水板付きの使い分けは,標仕に規定がなく,一般的な施工の考え方による。
引っかけ:a・k以外の用語で「墜落防止」「保護具の着用」など作業上の安全を書くと不可。先送りモルタルは型枠内に打ち込まない(打ち込むと書くと誤り)。建入れ直しは本締め(本接合)の前に行う。

同じ論点の過去問

令和6年度の前後の問題

2級建築施工管理技士 第二次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する