モーメント荷重を受ける単純梁の応力
これは2級建築施工管理技士 第一次検定 令和3年度 前期(2021年6月13日(日)実施) No.9の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
図に示す単純梁ABにおいて,点Cにモーメント荷重Mが作用したとき,点Dに生じる応力の値の大きさとして,正しいものはどれか。

解答欄
正解
正解:(1) せん断力は,1kNである。
解き方
- 支点反力を求める。B点の反力を上向きにRBとし,A点まわりのモーメントのつり合い(反時計回りを正)から RB × 6 + 6 = 0 より RB = −1kN(下向き1kN)。鉛直方向のつり合いから RA = +1kN(上向き1kN)となる。
- 梁には集中荷重がないので,せん断力は全長で一定であり,その大きさは1kNである。
- 点Dの曲げモーメントを右側(D〜B間)で求めると,下向き1kNの反力RBが距離2mにあるので,大きさは 1kN × 2m = 2kN·m となる(左側から求めても 1 × 4 − 6 = −2kN·m で大きさは同じ)。
- よって点Dのせん断力は1kN,曲げモーメントは2kN·mであり,(1)が正しい。
選択肢ごとの解説
- (1)正しい。反力は1kNの偶力となり,点Dのせん断力の大きさは1kNである。
- (2)誤り。せん断力の大きさは M/L = 6/6 = 1kNである。
- (3)誤り。点Dの曲げモーメントの大きさは 1kN × 2m = 2kN·mである。
- (4)誤り。4kN·mは反力RAによるモーメント 1 × 4 だけを計算した値で,点Cのモーメント荷重6kN·mを差し引くと点Dの値は2kN·mである。
引っかけ:モーメント荷重だけが作用する単純梁の反力は M/L の偶力。せん断力は全長で一定となる。
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論点ページ:構造力学の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和3年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第一次検定 令和3年度 前期(2021年6月13日(日)実施) No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する