施工経験記述

重要度 A問題1で出題過去問 9問

施工経験記述は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち9回で出題された論点です(収録162問中9問・重要度A)。出題されるのは問題1です。

要点:自分が経験した建築工事(令和6年度からは問題に示された工事)について、品質管理・施工の計画・工程・現場作業の軽減などのテーマで、留意した事項と行った対策を書く。

覚える要点

  • 令和5年度までは自分が経験した建築工事を1つ選び、工事名・工事場所・工事の内容・工期(等)・あなたの立場(令和3年度から業務内容も)を書いた。工事の内容は、新築なら用途・構造・階数・延べ面積・主な外部仕上げ・主要室の内部仕上げ、改修なら用途・規模・改修内容と数量まで書く
  • 工事概要は本文と食い違わないようにする。本文で取り上げる工種(タイル張り・防水など)を仕上げの欄に入れ、夏期の打込みを書くなら工期にその時期を含める。問題の「建築工事」に建築設備工事は含まれない
  • 令和6年度からは問題に示された工事概要(令和6年度RC造の共同住宅、令和7年度S造の事務所ビル、令和8年度RC造の事務所ビル)について、統括的な施工の技術上の管理を求められる立場で書く。概要に無い工種(S造なのに型枠、巻付け工法なのに吹付けなど)は不可
  • テーマは品質管理(令和元・3・5・7年度)と施工の合理化・現場作業の軽減(令和2・4・6・8年度)が交互に出ている。品質管理は「管理項目→不良時の不具合(理由)→実施内容と確認方法」、軽減策は「方法→作業が減る理由→確保すべき品質と留意事項」の筋で書く
  • 現場作業の軽減策の定番は、床型枠の鋼製デッキプレート、柱・梁鉄筋の先組み、ボードのプレカット、既製基礎など。構造の変更など確認の再申請が要る内容、工期の遅れにつながる内容、工程が縮むだけで作業が減らない内容は不可とされた
  • 品質管理の実施内容には標仕の数値を入れる(棒形振動機の挿入間隔60cm以下、張付けモルタルの塗付け2m²/人以内、引張接着強度0.4N/mm²以上、ルーフィングの重ね100mm以上、トルシア形ボルトの余長ねじ1〜6山など)。「注意した」「徹底した」で終えない
  • 設問2は工事概要に関係なく、組織的な品質管理活動、労働者の確保、時間外労働、コスト削減などを問う。品質パトロール・施工検討会・4週8閉所の工程など現場全体の仕組みを書き、給与・賃金の話や設問1と同じ内容は不可
  • 字数の指定はなく、当サイトの記述例は工事の内容120〜150字、設問1の各欄60〜140字、設問2の各欄70〜120字程度を目安にしている。3つの事例・提案の②③はすべて異なる内容にする

勉強のしかた:毎年必須の問題1で、令和6年度から示された工事概要について書く形に変わった。品質管理と現場作業の軽減(合理化)の2テーマについて、RC造・S造の工事概要を想定して工種ごとの記述を準備し、標仕の数値を入れて3例ずつ書けるようにしておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、施工経験記述で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題1:③に「作業員が減る」「工期が短くなる」と書くと設問の除外に当たる。2.で仕様を格下げしてコストを下げる内容は「品質を確保しながら」に反する。
  • 令和7年度 問題1:R6からは受検者自身の工事ではなく,問題に示された工事概要について書く。工事概要に無い仕様(例えば外壁タイル・RC躯体・耐火材吹付け)を前提にすると「施工上必要としない工事」として不可になる。耐火被覆は巻付け工法である点に注意する。
  • 令和6年度 問題1:1.の禁止事項(施工上必要としない工事,計画変更確認申請が必要な内容,竣工時期の遅れ,工程短縮のみ,設備工事)に当たらないかを必ず確かめる。プレキャスト化などの構造の変更は計画変更確認申請が要るおそれがあるので避ける。
  • 令和5年度 問題1:②と③が3つの事例で重複すると減点される。①の工種が同じでも,管理項目(かぶり厚さ・継手・圧接など)を変える。2.で1.の③の内容を繰り返さない。
  • 令和4年度 問題1:③は「懸念された品質」と「施工上の留意事項」の両方が要る。工程短縮や原価低減の効果だけを書くと設問に合わない。2.に給与・賃金の話や1.②と同じ内容を書くと不可になる。
  • 令和3年度 問題1:2つの事例で②〜④が同じ内容だと減点される。④の「確認方法又は検査方法」を書き落とさない。2.は1.④の繰返しにならないよう,現場全体の仕組みとして書く。

この論点の問題

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。