内装仕上げ工事の工程表(フリーフロート・工事完了日)
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題5の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は五肢択一・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。
市街地での事務所ビルの内装工事において,各階を施工量の異なるA工区とB工区に分けて工事を行うとき,右の内装仕上げ工事工程表(3階)に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は計画時点のもので,検査や設備関係の作業については省略している。
各作業班の作業内容及び各作業に必要な作業員数は作業内容表のとおりであり,Aで始まる作業名はA工区の作業を,Bで始まる作業名はB工区の作業を,Cで始まる作業名は両工区同時に行う作業を示すが,作業A4及び作業B4については作業内容を記載していない。
各作業班は,それぞれ当該作業のみを行い,各作業内容共,A工区の作業が完了してからB工区の作業を行うものとする。また,工区内では複数の作業を同時に行わず,各作業は先行する作業が完了してから開始するものとする。なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。
〔工事概要〕
用途:事務所
構造・規模:鉄筋コンクリート造,地上6階,塔屋1階,延べ面積2,800m²
仕上げ:床は,フリーアクセスフロア下地,タイルカーペット仕上げ
間仕切り壁は,軽量鉄骨下地せっこうボード張り,ビニルクロス仕上げ
天井は,システム天井下地,ロックウール化粧吸音板取付け
なお,3階の仕上げ工事部分床面積は455m²(A工区:273m²,B工区182m²)である。
1. 作業A4及び作業B4の作業内容を記述しなさい。
2. 作業B2のフリーフロートを記入しなさい。
3. 始から終までの総所要日数と,工事を令和3年2月8日(月曜日)より開始するときの工事完了日を記入しなさい。
ただし,作業休止日は,土曜日,日曜日及び祝日とする。
なお,2月8日以降3月末までの祝日は,建国記念の日(2月11日),天皇誕生日(2月23日),春分の日(3月20日)である。
4. 次の記述の[ ]に当てはまる数値をそれぞれ記入しなさい。
総所要日数を変えずに,作業B2及び作業B4の1日当たりの作業員の人数をできるだけ少なくする場合,作業B2の人数は[あ]人に,作業B4の人数は[い]人となる。
ただし,各作業に必要な作業員の総人数は変わらないものとする。

| 作業名 | 各作業班の作業内容(注) | 1日当たりの作業員数 |
|---|---|---|
| C1 | 3階墨出し | 2人 |
| A1,B1 | 壁軽量鉄骨下地組立て(建具枠取付けを含む) | 4人 |
| A2,B2 | 壁せっこうボード張り(A工区:1枚張り,B工区:2枚張り) | 5人 |
| A3,B3 | システム天井組立て(ロックウール化粧吸音板取付けを含む) | 3人 |
| A4,B4 | (空欄) | 4人 |
| A5,B5 | フリーアクセスフロア敷設 | 3人 |
| A6,B6 | タイルカーペット敷設,幅木張付け | 3人 |
| C2 | 建具扉の吊込み | 2人 |
解答欄
正解
| 1. 作業A4の作業内容 | 壁ビニルクロス張り(ビニルクロス張り・壁ビニルクロス貼り・ビニルクロス貼り・壁クロス張り・クロス張り・壁紙張り・壁ビニルクロス仕上げ も正解) |
|---|---|
| 1. 作業B4の作業内容 | 壁ビニルクロス張り(ビニルクロス張り・壁ビニルクロス貼り・ビニルクロス貼り・壁クロス張り・クロス張り・壁紙張り・壁ビニルクロス仕上げ も正解) |
| 2. 作業B2のフリーフロート | 2 日 |
| 3. 総所要日数 | 24 日 |
| 3. 工事完了日 | 3月15日(令和3年3月15日・2021年3月15日・3月15日(月)・3月15日(月曜日)・令和3年3月15日(月曜日) も正解) |
| 4. あ(作業B2の人数) | 3 人 |
| 4. い(作業B4の人数) | 2 人 |
解き方
- 1. 作業内容表の順序は,壁軽量鉄骨下地→壁せっこうボード張り→システム天井組立て→(A4・B4)→フリーアクセスフロア敷設→タイルカーペット敷設・幅木張付けである。工事概要で間仕切り壁はビニルクロス仕上げとされ,表にない仕上げは壁のビニルクロス張りだけなので,A4・B4は壁ビニルクロス張りである。天井の後,床の前に行い,幅木はクロスの後に張る。
- 2. 各作業班はA工区を終えてからB工区に移るので,B工区の各作業は「B工区の前作業の完了」と「同じ作業のA工区の完了」の両方を待って始まる。A工区:C1 0~1日,A1 1~4,A2 4~6,A3 6~11,A4 11~14,A5 14~18,A6 18~21。B工区:B1 4~6(A1の後),B2 6~9(B1・A2の後),B3 11~14(A3の完了11日を待つ),B4 14~16(B3・A4の後),B5 18~21(A5の完了18日を待つ),B6 21~23(B5・A6の後)。C2はA6(21日)とB6(23日)の後で23~24日。
- 作業B2のフリーフロート=後続作業B3の最早開始11日-B2の最早終了9日=2日。
- 3. 総所要日数=C2の最早終了=24日。クリティカルパスはC1→A1→A2→A3→A4→A5→A6→B6→C2(1+3+2+5+3+4+3+2+1=24日)。
- 令和3年2月8日(月)から,土日と祝日(2月11日・2月23日)を除いて24日目を数える。2月8日~12日で4日(11日を除く),15日~19日で9日,22日~26日で13日(23日を除く),3月1日~5日で18日,8日~12日で23日,3月15日(月)が24日目となる。工事完了日は3月15日。
- 4. B2は延べ5人×3日=15人日,フリーフロート2日まで延ばしても後続に影響しないので最長5日,15÷5=3人。B4は延べ4人×2日=8人日,フリーフロート(B5の最早開始18日-B4の最早終了16日)2日を使って最長4日,8÷4=2人。両方を同時に延ばしてもB3は11日,B5は18日に開始でき,総所要日数24日は変わらない。よって,あ=3,い=2。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する