鉄骨の現場溶接の防風対策(誤りの訂正)
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題3 設問8の問題です。論点は「鉄骨工事」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の1.から8.の各記述において,記述ごとの箇所番号①から③の下線部の語句又は数値のうち最も不適当な箇所番号を1つあげ,適当な語句又は数値を記入しなさい。
(下線部は①「…」のように,記号を付けて示す。)
8. 鉄骨の現場溶接作業において,防風対策は特に配慮しなければならない事項である。
アーク熱によって溶かされた溶融金属は大気中の酸素や①「窒素」が混入しやすく,凝固するまで適切な方法で外気から遮断する必要があり,このとき遮断材料として作用するものが,ガスシールドアーク溶接の場合は②「シールドガス」である。
しかし,風の影響により②「シールドガス」に乱れが生じると,溶融金属の保護が不完全になり溶融金属内部に③「アンダーカット」が生じてしまう。
解答欄
正解
| 最も不適当な箇所番号 | ③ |
|---|---|
| 適当な語句又は数値 | ブローホール(気孔・ブローホール(気孔) も正解) |
解き方
- アーク熱で溶かされた溶融金属には大気中の酸素や窒素が混入しやすいので,凝固するまで外気から遮断する。ガスシールドアーク溶接では,この遮断(保護)の役割をシールドガス(炭酸ガスなど)が担う。
- 風によってシールドガスが乱れると溶融金属の保護が不完全になり,溶融金属内部に窒素などのガスが残ってブローホール(気孔)が生じる。そのため,一般に風速が2m/sを超える場合は防風措置を講じる。アンダーカットは,溶接電流が大きすぎる・溶接速度が速すぎるなどで止端部の母材が溝状に掘られる表面の欠陥で,風の影響によるものではない。
- よって③のアンダーカットが不適当で,正しくはブローホールである。
引っかけ:「溶融金属の内部」に生じる欠陥はブローホール(気孔)。アンダーカットは止端部の表面の欠陥。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題5 設問8SRC柱の建方と仮ボルト
令和7年度 問題4 設問3耐火被覆(吹付けロックウール工法)
令和6年度 問題5 設問8完全溶込み溶接の余盛高さの最小値
令和3年度 問題4 設問4トルシア形高力ボルトの締付けの留意事項
令和2年度 問題3 設問7溶融亜鉛めっき高力ボルト接合(誤りの訂正)
論点ページ:鉄骨工事の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和2年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題3 設問8。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する