地盤アンカーを用いる山留め支保工の施工上の留意事項
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月20日(日)実施) 問題3 設問1の問題です。論点は「地盤調査・土工事」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
山留め支保工において,地盤アンカーを用いる場合の施工上の留意事項を2つ,具体的に記述しなさい。
ただし,山留め壁に関する記述は除くものとする。
ただし,解答はそれぞれ異なる内容の記述とし,材料の保管,作業環境(騒音,振動,気象条件等)及び作業員の安全に関する記述は除くものとする。
解答欄
正解
アンカー体は設計の定着層に確実に定着させるため,削孔時の排出土で定着層への到達を確かめ,所定の削孔長を確保する。
56 字グラウトは孔底から注入して孔口からあふれ出るまで連続して充填し,所定の強度に達したことを確かめてから緊張する。
腹起し・台座はアンカーの打設角度に合わせて堅固に取り付け,アンカー頭部に偏心荷重や曲げが作用しないようにする。
地下水位以下で削孔するときは口元に止水装置を設け,孔からの地下水と土砂の流出による周辺地盤の沈下を防ぐ。
全数について設計アンカー力の1.1倍の荷重で確認試験を行い,変位量が許容値内であることを確かめてから定着する。
55 字定着後は荷重計や山留めの変位の計測でアンカー力の低下を管理し,低下が大きいときは再緊張などの処置をとる。
削孔に先立ち隣接建物の基礎や地下埋設物の位置を調べ,それらに当たらない打設角度・長さで削孔する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 地盤アンカーは,削孔 → アンカー体の造成(グラウト注入)→ 養生 → 緊張・確認試験 → 定着の順に施工し,腹起し・台座を介して山留め壁の土圧を地盤に伝える。
- 留意事項の要点は,定着層への確実な定着(削孔長・排出土の確認),グラウトの確実な充填と強度の確認,全数の確認試験(一般に設計アンカー力の1.1倍程度まで載荷)と定着時の緊張力,台座の角度の調整,地下水位以下での削孔時の止水,定着後のアンカー力の管理である。
- 山留め壁(親杭・ソイルセメント壁など)に関する記述は除かれている。材料の保管・作業環境・作業員の安全に関する記述も除く(問題3の共通の条件)。
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令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月20日(日)実施) 問題3 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する