便所の排水管(硬質ポリ塩化ビニル管・接着接合)の施工の留意事項(切断・接合・勾配と吊り・試験)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
事務所の2階便所の排水管を硬質ポリ塩化ビニル管(接着接合)にて施工する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
(1) 管の切断又は切断面の処理に関する留意事項
(2) 管の接合に関する留意事項
(3) 横走り配管の勾配又は吊りに関する留意事項
(4) 配管完了後の試験に関する留意事項
解答欄
正解
管は目の細かいのこぎりなどで管軸に対して直角に切断し、切断面のばりや切りくずを取り除く。
44 字切断後、差口の外面を面取りする(呼び径40・50は2mm、65以上は2mm以上)。
切断する前に管の全周に切断線を記入し、切断後は切り口が斜めになっていないことを確かめる。
受口と差口を清掃し、差口に差込み長さの標線を付け、接着剤を薄く均一に塗って、すぐに標線まで差し込む。
50 字差し込んだあと戻らないよう、呼び径50以下は30秒以上、呼び径65以上は60秒以上そのまま押さえて保持する。
はみ出した接着剤はふき取り、管内にたまる接着剤の溶剤の蒸気は換気して追い出す。
接着剤を塗ったらすぐに差し込み、差し込むときに管をねじったりこじったりしない。
排水横走り管の勾配は、呼び径65以下は1/50以上、75・100は1/100以上とし、逆勾配や凸凹がないようにする。
58 字硬質ポリ塩化ビニル管の横走り管は、呼び径80以下は1.0m以下、呼び径100以上は2.0m以下の間隔で吊る。
吊りバンドは管を強く締め付けず、管の熱による伸び縮みを妨げないように取り付ける。
隠ぺい・保温の前に満水試験を行い、管内を満水にして30分以上保持し、水位の低下や漏れがないことを確かめる。
53 字衛生器具の取付け完了後に通水試験を行い、各器具から排水して流れ具合と接続部の漏れを確かめる。
満水試験は、試験する区間の低い側の開口を閉じ、最も高い開口まで水を満たして、継手ごとに漏れを点検する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 硬質ポリ塩化ビニル管は、管軸に対して直角に切断しないと、差込み不足や接着不良で漏れの原因になる。切断面のばりを取り、差口外面を面取りする。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.5.9(1)(ア)では、接着接合の面取りは呼び径13〜30で1mm、40・50で2mm、65以上で2mm以上である。面取りがないと、差し込むときに受口の接着剤をかき取ってしまう。
- (2) 接着接合は、受口内面と差口外面の油分やほこりを取り、差口に標準差込み長さの標線を付ける。専用の接着剤を受口・差口に薄く均一に塗り、速やかに標線まで差し込み、呼び径50以下は30秒以上、65以上は60秒以上保持する(同第2編2.5.9(1)(ア))。はみ出した接着剤はふき取り、管内の溶剤蒸気は換気で追い出す(溶剤が残ると管に割れが生じることがある)。
- (3) 屋内横走り排水管の勾配は、呼び径65以下で最小1/50、呼び径75・100で最小1/100、125で最小1/150、150以上で最小1/200とする(同第2編2.6.1(2))。便所の排水管は呼び径50〜100程度が多い。塩ビ管の横走り管の吊り間隔は、呼び径80以下で1.0m以下、100以上で2.0m以下である(同表2.2.20)。
- (4) 排水管は満水試験を行い、衛生器具の取付け完了後に通水試験を行う。満水試験の保持時間は最小30分とする(同第2編2.9.4(1))。SHASE-S206「給排水衛生設備規準」では、満水試験の最小試験圧力を30kPa(水頭3m相当)としている。試験は隠ぺい・埋戻し・保温の前に行う。
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令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月19日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する