冷媒管吊り・器具排水管・排水通気管末端の開口位置(図の不適切な部分の理由又は改善策)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題1 設問3の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
(3)〜(5)に示す各図について、適切でない部分の理由又は改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。



解答欄
正解
支持金具で断熱材を直接締め付けており、断熱材がつぶれて結露する。断熱材と金具の間に保護プレートを入れる。
52 字断熱材被覆銅管と支持金具の間に保護プレート(受け材)を設け、自重や締付けによる断熱材の食込み・損傷を防ぐ。
支持部で断熱材が圧縮されて断熱性能が落ち、結露水が垂れる。保護プレートを挟んで断熱材をつぶさずに吊る。
洗面器はトラップとドラムトラップの二重トラップになる。ドラムトラップは実験流しの直下に移し洗面器から外す。
53 字二重トラップは間の空気が封じ込められて排水の流れが悪くなる。洗面器の排水はドラムトラップを通さずに排水管へつなぐ。
実験流しには器具ごとのトラップが無い。ドラムトラップを実験流しの器具排水管に設け、洗面器を二重トラップにしない。
外気取入れ口から水平3m未満で、上端からの立上げも0.6m未満。上端から600mm以上立ち上げるか水平に3m以上離す。
59 字通気管の臭気が外気取入れ口から室内に入るおそれがある。末端を取入れ口の上端より600mm以上高くするか、3m以上離す。
通気管の末端を外気取入れ口から水平に3m以上離れた位置に移し、排水の臭気が空調用の外気に混ざらないようにする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (3) 冷媒管の支持受け材として保護プレートを、断熱材被覆銅管と吊り金物・支持金物・固定金物との間に設け、自重による断熱材の食込みを防止する(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版第2編2.4.6(3))。図は支持金具がポリエチレンフォームの被覆を直接抱えて締め付けており、断熱材がつぶれて断熱性能が落ち、表面に結露する。
- (4) 洗面器の排水は、器具に付いたU字形のトラップを通った後、下流のドラムトラップをもう一度通るので二重トラップになる。二重トラップは二つのトラップの間の空気が逃げ場を失い、排水の流れが悪くなったり封水が破れたりするため禁止されている(昭和50年建設省告示第1597号(排水トラップの規定)、SHASE-S206「給排水衛生設備規準」)。
- 一方、実験流しの器具排水管にはトラップが無く、離れたドラムトラップを共用している。トラップは器具ごとにその直近に設けるのが原則で、ドラムトラップは実験流しのように固形物が流れやすい器具に使う。改善策は、ドラムトラップを実験流しの器具排水管に設け、洗面器の排水はドラムトラップを通さずに排水管へ接続すること。
- (5) 通気管の末端が、建物の出入口・窓・換気口などの換気用開口部の付近にある場合は、その開口部の上端から600mm以上立ち上げて大気中に開口する。立ち上げられない場合は、開口部から水平に3m以上離す(SHASE-S206「給排水衛生設備規準」)。排水管内の臭気やガスが外気取入れ口から空調機に吸い込まれ、室内に入るのを防ぐためである。
- 図は外気取入れ口からの水平距離が2.0m(3m未満)で、取入れ口の上端からの垂直距離も0.4m(0.6m未満)なので、どちらの条件も満たしていない。
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平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月18日(日)実施) 問題1 設問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する