共板フランジのガスケット・便所換気ダクトの防火ダンパー・防振架台のストッパーボルト(改善策)
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題1 設問3の問題です。論点は「ダクトの施工」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
(7)〜(9)に示す図について、適切でない部分の改善策を記述しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。



解答欄
正解
ガスケットの継目はコーナー部を避けてフランジの直線部に設け、25mm以上重ね合わせてすき間なく密着させる。
53 字コーナー部ではガスケットを切らずにボルトの内側を連続して回し、継目は直線部で25mm以上重ねてすき間をなくす。
継目を漏れやすいコーナー金具の付近に設けず、ボルト間の直線部で両端を25mm以上重ね合わせて設ける。
2階のDS壁貫通部のFDを煙感知器連動の防煙ダンパー(SD又はSFD)とし、2階の便所に煙感知器を設ける。
53 字2階の枝ダクトは煙が上階へ流出するおそれがあるので、1階と同様に便所の煙感知器と連動して閉じるダンパーとする。
竪穴区画を貫通する2階の枝ダクトの温度ヒューズ式FDを、煙感知器連動の防火防煙ダンパー(SFD)に変更する。
ストッパーボルトのダブルナットは防振架台に密着させず、運転時に接触しない程度のすき間をあけて固定する。
51 字ダブルナットを防振架台から数mm離して締め付け、地震時に当たる面には緩衝材を取り付けて防振効果を損なわないようにする。
据付け時にストッパーで仮固定した防振架台は、据付け完了後にナットを戻してすき間を確保し、防振材が働くようにする。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (7) 共板フランジ工法では、ガスケットは接合するフランジの全周に連続して貼り、コーナー部ではコーナー金具のボルトよりダクト内側を通す。コーナー部はコーナー金具の差込みとフランジの折返しで面が平らでなく、もともと空気が漏れやすい箇所なので、ここにガスケットの継目を重ねると、重ねた部分の段差で密着が不十分になり漏れの原因になる。図で他と違う点は、継目(二つのガスケットを並べて重ねた部分)がコーナー金具のすぐ脇にあることで、継目はコーナー部を避けて直線部に設け、25mm以上重ね合わせてすき間のないようにする。なお、公共建築工事標準仕様書・標準図にはガスケットの継目の位置の規定はなく、この判断は図とダクトの気密の考え方による。
- (8) DSの壁は耐火構造等の防火区画(竪穴区画)で、各階の枝ダクトがこれを貫通している。昭和48年建設省告示第2565号(防火区画を貫通する風道に設ける防火設備の構造方法)により、竪穴区画を貫通する風道に設けるダンパーは、二以上の階にわたり煙が流出するおそれのない場合などを除き、煙感知器と連動して閉鎖する防火ダンパーとし、煙感知器は当該風道の換気口等がある室(間仕切壁等で区画された場所)に設ける。
- 1階の便所で発生した煙は立てダクトを上がって2階・3階の枝ダクトへ、2階の煙は3階へ流出するおそれがあるので、1階・2階は煙感知器連動のダンパーが必要である。最上階の3階の枝ダクトから入った煙は立てダクトの頂部から排気用送風機へ向かい、ほかの階へ流出するおそれがないので、温度ヒューズ式のFDでよい。図では1階はSDと便所の煙感知器が正しく描かれているが、2階はFDだけで煙感知器も無いので、2階を煙感知器連動のダンパー(SD又はSFD)とし、2階の便所に煙感知器を設ける。
- (9) 防振架台のストッパーボルトは、地震時に防振架台の移動・転倒・浮上りを止めるためのもので、平常の運転時には防振架台に触れてはならない。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.1(3)(イ) は、ストッパーと防振架台との間隙は機器運転時に接触しない程度とし、地震時に接触するストッパーの面には緩衝材を取り付けるとしている。図ではダブルナットが防振架台に接して締め付けられており、振動がボルトを通して下架台・床へ伝わる(防振材が短絡される)ので、ナットと防振架台の間にすき間を設ける。
同じ論点の過去問
令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題1 設問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する