令和4年度 問題2論点:空気調和の計画・方式重要度 B未着手

空気熱源ヒートポンプユニットと空気調和機回りの施工の留意事項(配置・冷温水管・ドレン管・個別試運転調整)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「空気調和の計画・方式」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題2】鉄筋コンクリート造5階建ての屋上に空気熱源ヒートポンプユニットを設置し、各階の空調機械室にユニット形空気調和機を設置する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 空気熱源ヒートポンプユニットの配置に関し、運転の観点からの留意事項

(2) ユニット形空気調和機回りの冷温水管を施工する場合の留意事項(配管附属品及び計器に関する事項は除く。)

(3) ユニット形空気調和機のドレン管を施工する場合の留意事項

(4) 空気熱源ヒートポンプユニットの個別試運転調整に関する留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 空気熱源ヒートポンプユニットの配置に関し、運転の観点からの留意事項 模範解答

吹き出した空気を再び吸い込むショートサーキットを防ぐため、周囲の壁や他のユニットとの離隔を製造者の推奨値以上とる。

57 字
別解

除霜運転の排水や積雪で吸込み面や熱交換器がふさがらないよう、架台で高さを確保し、霜取り水の排水経路を設ける。

ボイラーの煙突や厨房排気などの高温・汚染空気を吸い込まない位置とし、吸込み面の前に十分な通風空間を確保する。

運転時の送風機・圧縮機の騒音が敷地境界で規制基準を超えないよう、隣地や住宅側から離して配置する。

(2) ユニット形空気調和機回りの冷温水管を施工する場合の留意事項(配管附属品及び計器に関する事項は除く。) 模範解答

冷温水コイルへは往き管をコイルの下部に、還り管を上部に接続し、コイル内の空気が抜けやすいようにする。

50 字
別解

配管の荷重が空気調和機の接続口に直接かからないよう、接続部の近くで形鋼の支持金物により配管を支持する。

コイルの引抜きや点検に支障がないよう、コイル引抜きスペースや点検扉の前を避けて配管を取り回す。

冷水時の結露を防ぐため、空気調和機の接続口まで保温を施し、防湿層を切らさずに連続させる。

(3) ユニット形空気調和機のドレン管を施工する場合の留意事項 模範解答

ドレン管には送風機の全静圧以上の落差をとった空調機用トラップを設け、勾配は1/100以上とする。

48 字
別解

ドレン管は排水管に直結せず間接排水とし、排水口空間を確保して排水目皿や水受け容器に開口させる。

ドレン管は結露水による天井や床の汚損を防ぐため、トラップ以降の配管も含めて防露の保温を施す。

各階の空気調和機のドレン管を合流させる場合は、機器ごとにトラップを設けた後で接続し、管径は接続口径以上とする。

(4) 空気熱源ヒートポンプユニットの個別試運転調整に関する留意事項 模範解答

冷温水ポンプとのインターロックと断水保護の作動を確認し、規定の冷温水量が流れている状態で起動する。

49 字
別解

電源電圧と相回転を確認してから起動し、運転電流、冷温水の出入口温度、異常な音・振動がないことを確認する。

冷房・暖房それぞれで運転し、除霜運転への切替えと、高圧・低圧などの保護装置が設定値で作動することを確認する。

冷温水の出口温度が設定値に追従して制御され、外気温度に応じた能力が出ていることを測定して記録する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 空気熱源ヒートポンプユニットの配置に関し、運転の観点からの留意事項(2) ユニット形空気調和機回りの冷温水管を施工する場合の留意事項(配管附属品及び計器に関する事項は除く。)(3) ユニット形空気調和機のドレン管を施工する場合の留意事項(4) 空気熱源ヒートポンプユニットの個別試運転調整に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 空気熱源ヒートポンプユニットは外気と熱交換するので、自ら吐き出した空気を吸い込む(ショートサーキット)と冷房時は凝縮圧力が上がり、暖房時は蒸発温度が下がって能力と効率が落ちる。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.7(6) でも、冷凍機の据付けに際してショートサーキット、障害物、騒音等の影響がないことを確認するとしている。暖房時の除霜で出る水や積雪への配慮、排気の吸込み防止も運転上の留意点である。
  2. (2) 冷温水コイルは下部から入れて上部から出すと、コイル内の空気が水の流れに乗って押し出され、空気だまりで伝熱面積が減ることを防げる。配管の重さを機器にかけないよう支持し、コイルの引抜きスペースを確保する。冷温水管は冷水時に結露するので保温(防湿層付き)を行う。設問で配管附属品と計器は除かれているので、弁・ストレーナー・フレキシブルジョイント・温度計などは書かない。
  3. (3) ユニット形空気調和機のドレンパンは送風機の吸込み側で負圧になるため、公共建築工事標準仕様書 第2編2.4.8(6) では、送風機の全静圧以上の落差をとった空調機用トラップを設けるとしている。ドレン管の勾配は原則として1/100以上(同2.6.1(4))とし、排水系統へは間接排水とする。ドレン管は結露するので保温を行う。
  4. (4) ヒートポンプユニットは、冷温水が流れていない状態で運転すると凍結や異常高圧のおそれがあるので、ポンプとのインターロックや断水リレーの作動を確かめてから起動する。電源・相回転・運転電流、冷温水出入口温度、除霜運転と保護装置の作動、異常音・振動を確認する。
引っかけ:工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(2) は配管附属品と計器が除かれているので、弁類やフレキシブルジョイント、温度計・圧力計の取付けを書くと設問に合わない。(4) は個別試運転調整なので、各室の温湿度など総合試運転の内容は書かない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年12月4日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する