低温ひび割れと塑性変形わだち掘れ
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問5 (2)の問題です。論点は「維持修繕」(重要度A・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
アスファルト舗装に発生する①温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)、②塑性変形によるわだち掘れについて、その破損形態および発生原因を解答用紙に示された解答例を参考に、それぞれ簡潔に解答欄に記述しなさい。
解答用紙の解答例
| 破損の種類 | 破損形態 | 発生原因 |
|---|---|---|
| 路床路盤の圧縮変形によるわだち掘れ | 車輪通過部において、わだち部外側への盛り上がりが少なく、ひび割れが発生している。 | 路床・路盤の支持力低下 |
解答欄
正解
①温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)の破損形態 模範解答
道路の横断方向に、ほぼ等間隔でひび割れが発生し、車線の全幅に及んでいる。
36 字別解
路面を横断する直線状のひび割れが、一定の間隔で規則的に発生している。
①温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)の発生原因 模範解答
低温時の急激な温度低下で混合物が収縮し、生じた引張応力が強度を超えたこと。
37 字別解
寒冷地の低温による混合物の収縮と、アスファルトの硬化(老化)による脆化。
②塑性変形によるわだち掘れの破損形態 模範解答
車輪通過部が沈下し、そのわだち部の外側に盛り上がりが生じている。
32 字別解
車輪通過部がくぼみ、両側に混合物が押し出されて盛り上がっている。
②塑性変形によるわだち掘れの発生原因 模範解答
高温時の大型車の交通荷重により、アスファルト混合物が流動したこと。
33 字別解
混合物の耐流動性の不足(アスファルト量の過多、軟らかいアスファルト)。
要点(書けていたものにチェック)①温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)の破損形態①温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)の発生原因②塑性変形によるわだち掘れの破損形態②塑性変形によるわだち掘れの発生原因
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 舗装調査・試験法便覧・舗装設計施工指針の破損の分類:温度応力ひび割れ(低温ひび割れ)は、寒冷地で気温が急激に下がったとき、混合物の収縮が拘束されて生じる引張応力が混合物の強度を超えて発生する。道路の横断方向にほぼ等間隔に生じる。アスファルトの老化・硬化で発生しやすくなる。
- 塑性変形によるわだち掘れは、夏期の高温時に大型車の輪荷重を受けて表層・基層の混合物が流動して生じ、車輪通過部が沈下するとともにわだち部の外側に盛り上がりが生じる。解答例の路床・路盤の圧縮変形によるわだち掘れ(盛り上がりが少なく、ひび割れを伴う)と対比させて書く。
引っかけ:塑性変形わだち掘れの形態を「盛り上がりが少ない」と書くと解答例(圧縮変形)と同じになる。低温ひび割れを亀甲状ひび割れ(疲労)と書かない。
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論点ページ:維持修繕の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問5 (2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する