不等沈下ひび割れ・寄りの原因と修繕工法
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問5 (3)の問題です。論点は「維持修繕」(重要度A・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。
アスファルト舗装に発生する①不等(不同)沈下によるひび割れ、②ポーラスアスファルト舗装の寄り(側方流動)について、その発生原因とそれに応じた修繕工法をそれぞれ1つ解答欄に記述しなさい。
解答欄
正解
①不等(不同)沈下によるひび割れの発生原因 模範解答
埋設管の埋戻し部や切盛境で、路床・路盤が不均一に沈下した。
29 字別解
構造物との境の埋戻し部の締固め不足により、路床が部分的に沈下した。
軟弱な路床・路盤の圧密沈下が場所により不均一に生じた。
①不等(不同)沈下によるひび割れの修繕工法 模範解答
沈下した路床・路盤を含めて舗装を打ち換える打換え工法。
27 字別解
路盤から打ち換え、路床・路盤を十分に締め固め直す打換え工法。
軟弱な路床を置換えや安定処理で改良し、舗装を打ち換える。
②ポーラスアスファルト舗装の寄り(側方流動)の発生原因 模範解答
高温時に大型車の制動・旋回を受け、混合物が塑性変形した。
28 字別解
浸透した雨水で基層混合物がはく離し、表層とともに側方へ流動した。
タックコートの不足で基層との付着が弱く、表層が横にずれた。
②ポーラスアスファルト舗装の寄り(側方流動)の修繕工法 模範解答
変形した表層・基層を切削し、耐流動性の高い混合物で舗設し直す。
31 字別解
はく離した基層まで切削し、耐はく離性の高い混合物で打ち換える。
タックコートを十分に散布し、切削オーバーレイで表層を舗設し直す。
要点(書けていたものにチェック)①不等(不同)沈下によるひび割れの発生原因①不等(不同)沈下によるひび割れの修繕工法②ポーラスアスファルト舗装の寄り(側方流動)の発生原因②ポーラスアスファルト舗装の寄り(側方流動)の修繕工法
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 舗装設計施工指針・舗装施工便覧(平成18年版)の破損の原因と修繕工法:不等(不同)沈下によるひび割れは、埋設管の埋戻し部・切盛境・構造物との境などで路床・路盤が不均一に沈下して生じる。表層だけの補修では再発するので、原因となる路盤以下を含めて打換え工法で修繕する。
- 寄り(側方流動)は、高温時に大型車の制動・発進・旋回による大きな水平力を受けて混合物が塑性変形したり、ポーラスアスファルト舗装では表層を通った雨水が基層上面に滞って基層混合物がはく離したり、タックコートの不足で層間の付着が弱く表層がずれたりして生じる。修繕は、変形した層(はく離していれば基層まで)を切削して除去し、タックコート(改質乳剤)を十分に散布してから、耐流動性・耐はく離性の高いポリマー改質アスファルトの混合物で舗設し直す(切削オーバーレイ・表層(基層)打換え)。
引っかけ:①の原因を「混合物の品質不良」「疲労」とすると不等沈下ではない。②の修繕をパッチングやシール材注入とすると維持工法で、修繕工法として不十分。
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論点ページ:維持修繕の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和8年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問5 (3)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する