連続鉄筋コンクリート舗装の横断ひび割れへの対応
これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問5 (4)の問題です。論点は「維持修繕」(重要度A・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
連続鉄筋コンクリート舗装における縦断方向30〜50cm程度の間隔ごとに入っている横断ひび割れの解答用紙に示された2つのケースについて、その対応と理由を解答欄に記述しなさい。
(解答用紙に示されたケース)
① ひび割れ開口幅が0.5mm以下でその他の変状なし。
② ひび割れ開口幅が1mm程度で一部さび汁が見られる。
解答欄
正解
①(開口幅0.5mm以下でその他の変状なし)の対応 模範解答
補修は行わず、定期的に点検して経過を観察する。
23 字別解
特別な処置は不要で、ひび割れの幅と変状の進行を点検で追跡する。
①(開口幅0.5mm以下でその他の変状なし)の理由 模範解答
ひび割れは設計で想定したもので、鉄筋により幅が狭く保たれ健全である。
34 字別解
幅0.5mm以下なら鉄筋腐食のおそれが小さく、機能に問題がない。
②(開口幅1mm程度で一部さび汁)の対応 模範解答
ひび割れにシール材を注入し、雨水や塩分の浸入を防ぐ。
26 字別解
詳細調査で鉄筋の腐食状況を確かめ、必要に応じて部分打換えを行う。
樹脂系のひび割れ注入材を注入して、ひび割れを閉塞する。
②(開口幅1mm程度で一部さび汁)の理由 模範解答
さび汁は鉄筋の腐食を示し、放置すると鉄筋が破断し版が破損する。
31 字別解
水が浸入して鉄筋が腐食しており、パンチアウトに進むおそれがある。
要点(書けていたものにチェック)①(開口幅0.5mm以下でその他の変状なし)の対応①(開口幅0.5mm以下でその他の変状なし)の理由②(開口幅1mm程度で一部さび汁)の対応②(開口幅1mm程度で一部さび汁)の理由
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 連続鉄筋コンクリート舗装は横目地を設けず、縦方向鉄筋でコンクリートの収縮を拘束してひび割れを分散させ、ひび割れ幅を狭く保つ構造である。舗装点検要領(国土交通省 平成29年3月)は、縦断方向30〜50cm程度の間隔で入る横断ひび割れを設計上見込んだひび割れとし、開口幅が0.5mm程度を超える場合やさび汁が確認される場合を除き健全と診断する。
- ひび割れ幅が0.5mm以下でその他の変状が無ければ、骨材のかみ合わせと鉄筋で荷重伝達が保たれ、水の浸入による鉄筋腐食のおそれも小さいので、補修せず経過を観察する。
- 開口幅が1mm程度に広がりさび汁が出ている場合は、雨水や凍結防止剤が浸入して鉄筋が腐食している。同要領も、開口幅が大きく鉄筋位置まで達しうるひび割れにはシール材注入による雨水浸入防止が有効としている。放置すると鉄筋の破断、ひび割れの開口、パンチアウト(ひび割れ間の版の沈下・破壊)に進むので、ひび割れ注入(シール)で水の浸入を止め、腐食が進んでいれば部分打換えを行う。
引っかけ:①を「ひび割れが出ているので補修する」とすると誤り。連続鉄筋コンクリート舗装の横ひび割れは欠陥ではない。②では対応と理由(鉄筋腐食の進行)を対応させて書く。
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論点ページ:維持修繕の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和8年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問5 (4)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する