労働安全衛生法(管理者等の選任)
これは1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問52の問題です。論点は「労働安全衛生法」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
「労働安全衛生法」において建設業の内容に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 事業者は、常時100人以上の労働者を使用する事業場ごとに、安全管理者を選任しなければならない
(4) 事業者は、常時100人以上の労働者を使用する事業場ごとに、統括安全衛生責任者を選任しなければならない。(これも正解)
解き方
- 労働安全衛生法施行令第2条〜第5条では、建設業の事業場で選任が必要となる規模は、総括安全衛生管理者が常時100人以上、安全管理者・衛生管理者・産業医が常時50人以上である。
- (2) は安全管理者の選任の規模を常時100人以上としているが、建設業の安全管理者は常時50人以上の事業場で選任する(令第3条)。出題の意図はこの人数の誤りとみられ、(2) を正答とする。
- (4) の統括安全衛生責任者は、特定元方事業者が、元請・下請の作業従事者が同一の場所で混在して作業し、その数が常時50人以上(ずい道等・一定の橋梁・圧気工法は常時30人以上)となるときに選任するもので(法第15条、令第7条)、「常時100人以上の事業場ごと」に選任するものではない。常時100人以上の事業場ごとに選任するのは総括安全衛生管理者(法第10条、令第2条)である。
- したがって (4) も法令の文言としては誤りで、この問題は誤りの肢が2つある。本試験の正答は公表されていないため、当サイトでは (2) を正答とし、(4) も正解として扱う。
選択肢ごとの解説
- (1)正しい。衛生管理者は常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに選任する(法第12条、令第4条)。
- (2)誤り。建設業の安全管理者は常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに選任する(法第11条、令第3条)。常時100人以上は総括安全衛生管理者の規模である。
- (3)正しい。産業医は常時50人以上の労働者を使用する事業場ごとに選任する(法第13条、令第5条)。
- (4)誤り(これも正解とする)。常時100人以上の事業場ごとに選任するのは総括安全衛生管理者(法第10条、令第2条)である。統括安全衛生責任者は、特定元方事業者が混在作業の人数が常時50人以上(ずい道等は30人以上)の場所で選任する(法第15条、令第7条)。
引っかけ:建設業で常時100人以上が基準になるのは総括安全衛生管理者だけで、安全管理者・衛生管理者・産業医は常時50人以上。また「総括安全衛生管理者」(事業場ごと)と「統括安全衛生責任者」(混在作業の場所ごと)は別の者である。本問はこの2つの取り違えが同時に含まれ、(2)・(4) のどちらも誤りの肢になっている。
同じ論点の過去問
令和7年度 問52労働安全衛生法(安全衛生管理体制)
令和6年度 問46労働安全衛生規則に基づく安全管理
令和6年度 問54特定元方事業者が講ずべき措置
令和4年度 問45労働安全衛生規則に基づく安全管理
令和4年度 問53労働安全衛生規則(管理者等の選任)
論点ページ:労働安全衛生法の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和8年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 一般試験 令和8年度(2026年6月28日(日)実施) 問52。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する