既製杭の中掘り杭工法
これは2級土木施工管理技士 第一次検定 令和元年度 前期(2019年6月2日(日)実施) No.9の問題です。論点は「基礎工・土留め」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
既製杭の中掘り杭工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) セメントミルク噴出攪拌方式の杭先端根固部は,先掘り及び拡大掘りを行ってはならない。
解き方
- 中掘り杭工法では、杭周辺や先端地盤を乱さないよう、掘削・沈設中の先掘りを杭先端から 1m 以内にとどめ、過大な先掘りや拡大掘りをしてはならない(道路橋示方書 IV下部構造編)。
- 一方、セメントミルク噴出攪拌方式の先端処理では、支持層で所定の形状の根固部をつくるため、先掘りや拡大掘りを行ったうえでセメントミルクを噴出・攪拌する。
- 先端処理方法には最終打撃方式やセメントミルク噴出攪拌方式などがあり、最終打撃方式では打止め時の貫入量やリバウンド量から打止め管理式で支持力を推定できる。よって (4) が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。沈設中の過大な先掘り・拡大掘りは周辺地盤を緩めるので行わない。
- (2)適当。先端処理方法には最終打撃方式やセメントミルク噴出攪拌方式がある。
- (3)適当。打止め時の貫入量やリバウンド量から、打止め管理式で支持力を推定できる。
- (4)適当でない。根固部は所定の形状とするため、先掘りや拡大掘りを行って造成する。
引っかけ:「沈設中は先掘り・拡大掘りをしない」と「根固部では拡大掘りをする」を区別する。
現行法令との関係:道路橋示方書は2025年に改定され(令和7年8月22日通知、2026年4月1日以降に着手する設計に適用)、中掘り杭工法の規定は平成29年版IV編15.7.10から令和7年版IV編23.7.10に移った。掘削中の先掘りを杭先端から1m以内とすること、最終打撃方式とセメントミルク噴出攪拌方式の先端処理、根固部を必要に応じて掘削径を拡大して造成することは同じで、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:基礎工・土留めの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和元年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第一次検定 令和元年度 前期(2019年6月2日(日)実施) No.9。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する