移動式クレーン作業の災害防止措置
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月3日(日)実施) 問題10の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
下図は移動式クレーンでボックスカルバートの設置作業を行っている現場状況である。この現場において安全管理上必要な労働災害防止対策に関して「労働安全衛生規則」又は「クレーン等安全規則」に定められている措置の内容について,5つ解答欄に記述しなさい。

解答欄
正解
作業の方法,転倒を防止する方法,労働者の配置と指揮の系統を定め,作業開始前に関係労働者に周知する。
49 字その日の作業を開始する前に,巻過防止装置,過負荷警報装置その他の警報装置,ブレーキ等の機能を点検する。
つり上げ荷重5t以上の移動式クレーンは移動式クレーン運転士免許を受けた者に運転させる。
地盤が軟弱な場所や掘削部に近い場所では,十分な広さと強度の敷鉄板を敷き,転倒しない位置にアウトリガーを設置する。
56 字アウトリガーは最大限に張り出して使用する(張り出せないときは張出し幅に応じた定格荷重以下で作業する)。
強風のため作業に危険が予想されるときは作業を中止し,転倒のおそれがあればジブの位置を固定する。
ボックスカルバートと玉掛用具の重量が,作業半径に応じた定格荷重を超えないようにして使用する。
46 字運転者と玉掛けをする者が定格荷重を常に知ることができるよう,表示などの措置を講じる。
移動式クレーン明細書に記載されたジブの傾斜角の範囲を超えて使用しない。
移動式クレーンの運転について一定の合図を定め,合図を行う者を指名して合図を行わせる。
42 字玉掛けはつり上げ荷重1t以上の移動式クレーンでは玉掛け技能講習の修了者に行わせる。
玉掛用具のワイヤロープ等は,その日の作業開始前に異常の有無を点検する。
上部旋回体と接触するおそれのある箇所への作業従事者の立入りを,表示などの方法で禁止する。
44 字運転者は,荷をつったままで運転位置を離れてはならない。
土止め支保工は7日を超えない期間ごと,中震以上の地震や大雨の後に部材の損傷・変形などを点検する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- クレーン等安全規則の移動式クレーンの規定から,図の状況(掘削部の脇でのアウトリガー作業,ボックスカルバートのつり上げ,合図者)に関係する措置を5つ書く。第66条の2(作業方法等の決定・周知),第69条(過負荷の制限),第70条の3~第70条の5(軟弱地盤の鉄板等・アウトリガーの位置と最大限の張出し),第71条(合図),第74条(上部旋回体の立入禁止),第74条の3(強風時の作業中止),第75条(運転位置からの離脱禁止),第78条(作業開始前の点検)。
- 玉掛け(第220条の作業開始前点検,第221条の技能講習修了者)や運転資格(第68条),土止め支保工(安衛則第373条の点検,第374条の作業主任者)も関係する措置として書ける。条文の趣旨を「~する」「~しない」の形で具体的に書く。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月3日(日)実施) 問題10。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する