損傷を生じた既設コンクリート構造物の補修
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年7月1日(日)実施) 問題A No.20の問題です。論点は「コンクリート構造物の劣化・補修」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
損傷を生じた既設コンクリート構造物の補修に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(4) 有機系表面被覆工法は,被覆に用いる塗膜に伸縮性があるため,コンクリート中に塩化物イオンが多く浸透した状態での補修に適している工法である。
解き方
- 有機系表面被覆工法は、塩化物イオン・水・酸素などの劣化因子の侵入を遮断する工法で、すでに塩化物イオンが多量に浸透した状態では内部の鋼材腐食を止められない。
- その場合は劣化部の除去(断面修復工法)や脱塩工法、電気防食工法などを選ぶ(コンクリート標準示方書[維持管理編])。(4)は誤りである。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。劣化部を除去し、ポリマーセメントモルタルなどで元の断面に修復する。
- (2)適当。電気防食では陰極の鋼材周辺にアルカリが集まるため、ASRを促進することがある。
- (3)適当。シラン系含浸材は撥水性により内部の水分を減らし、ASRの抑制が期待できる。
- (4)適当でない。塩化物イオンが多く浸透した状態では、表面被覆だけでは腐食を止められない。
引っかけ:塗膜の伸縮性(ひび割れ追従性)は正しい性質なので、「塩化物が多く浸透した状態に適する」という結論の誤りを見落としやすい。
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論点ページ:コンクリート構造物の劣化・補修の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成30年度(2018年7月1日(日)実施) 問題A No.20。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する