渓流保全工(床固め工・水制工等)
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.25の問題です。論点は「砂防・地すべり」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
渓流保全工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(2) 水制工は,流水や流送土砂をはねて渓岸構造物の保護や渓岸侵食の防止をはかるものと,流水や流送土砂の流速を減少させて横侵食の防止をはかるものがある。
解き方
- 河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[Ⅱ]では、水制工は「流水や流送土砂をはねて渓岸構造物の保護や渓岸侵食の防止を図るものと、流水や流送土砂の流速を減少させて縦侵食の防止を図るもの」があるとしている。
- (2) は後者の目的を「横侵食の防止」としており、この点が適当でない。
- 床固工は縦侵食の防止と河床の安定・護岸等の基礎の保護、護岸工は山脚の固定・渓岸崩壊防止・横侵食の防止を目的とし、護岸の法勾配は河床勾配、地形、地質、対象流量を考慮して定める(同 設計編 第3章 4.2)。帯工は床固工の間隔が大きい区間などで計画河床を維持するために設ける。
選択肢ごとの解説
- (1)適当。縦侵食を防止して河床を安定させ、護岸などの基礎を保護する。
- (2)適当でない。流速を減少させる水制工は縦侵食の防止を図るものである。
- (3)適当。法勾配は河床勾配、地形、地質、対象流量を考慮して定める。
- (4)適当。床固工間隔が大きい場合に、計画河床を維持するために設ける。
引っかけ:縦侵食(河床の低下)と横侵食(渓岸の侵食)の入替えがねらい。ほかの 3 肢は基準の文言どおりである。
現行法令との関係:河川砂防技術基準の計画編(施設配置等計画編、2021年4月版)は、渓流保全工を床固工・帯工・護岸工などの組み合わせとし、水制工を例に挙げていない。一方、砂防施設の設計を定める設計編 第3章は1997年(平成9年)5月版が現行で(2026年1月時点の統合版)、第5節に水制工の設計が残っている。この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:砂防・地すべりの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.25。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する