砂防えん堤の基礎地盤の施工
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.24の問題です。論点は「砂防・地すべり」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
砂防えん堤の基礎地盤の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
解答欄
正解
正解:(1) 基礎地盤の掘削は,砂礫基礎では1m以上,岩盤基礎では0.5m以上とするが,これは一応の目途であって,えん堤の高さ,地盤の状態などに応じて十分な検討が必要である。
解き方
- 砂防えん堤(砂防堰堤)の基礎の根入れは、基礎の不均質性や風化を考慮し、一般に砂礫基礎で 2m 以上、岩盤基礎で 1m 以上を目安とする(河川砂防技術基準(案)同解説 設計編[Ⅱ])。
- 根入れの目的は、支持、固定、滑動・洗掘に対する抵抗力の改善と安全度の向上であり、砂礫基礎の仕上げ面付近 0.5m 程度は機械で密実な地盤を乱さないよう人力で掘削する。
- 露出で風化が急速に進む岩は、打込み直前に仕上げるか、モルタルやコンクリートで吹き付けておく。したがって、砂礫 1m・岩盤 0.5m とした (1) が適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。目安は砂礫基礎で 2m 以上、岩盤基礎で 1m 以上である。
- (2)適当。支持、固定、滑動・洗掘に対する抵抗力の改善と安全度の向上を目的とする。
- (3)適当。密実な地盤を乱さないよう、仕上げ面付近 0.5m 程度は人力で施工する。
- (4)適当。打込み直前に仕上げるか、モルタル等で吹き付けておく。
引っかけ:(3) の 0.5m(人力で仕上げる厚さ)と (1) の根入れ深さの数値を混同しやすい。
現行法令との関係:「砂防えん堤」は現行の河川砂防技術基準では「砂防堰堤」と表記する(表記の変更のみ)。根入れの目安(砂礫 2m 以上、岩盤 1m 以上)は、国土交通省中部地方整備局 砂防施設設計要領(令和2年3月)でも「岩盤 1〜2m 以上、砂礫地盤 2〜3m 以上」とされ、この問題の答えは変わらない。
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論点ページ:砂防・地すべりの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年7月2日(日)実施) 問題A No.24。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する