電気工事に関する用語の技術的な内容
これは2級電気工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月11日(日)実施) 問題4の問題です。論点は「技術用語の記述」(重要度A・解答の形は四肢択一・記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
電気工事に関する次の用語の中から3つを選び,番号と用語を記入のうえ,技術的な内容を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。
ただし,技術的な内容とは,施工上の留意点,選定上の留意点,定義,動作原理,発生原理,目的,用途,方式,方法,特徴,対策などをいう。
1.風力発電
2.単相変圧器のV結線
3.VVFケーブルの差込型コネクタ
4.三相誘導電動機の始動方式
5.差動式スポット型感知器
6.自動列車制御装置(ATC)
7.超音波式車両感知器
8.絶縁抵抗試験
9.波付硬質合成樹脂管(FEP管)
解答欄
正解
風の運動エネルギーで風車を回し,その回転エネルギーで発電機を回して電気エネルギーを得る方式である。
49 字水平軸のプロペラ形が主流で,ナセル内の増速機と発電機で発電し,ピッチ制御で出力を調整する。
出力は受風面積と風速の3乗に比例するが,風況で出力が変動するため,系統連系時は変動対策が要る。
47 字台風などの強風時はブレードのピッチを変えて回転を止め(カットアウト),風車の損傷を防ぐ。
単相変圧器2台で三相電力を供給する結線で,Δ結線の1台が故障しても残る2台で運転を継続できる。
47 字小容量の三相負荷に用い,負荷が増えたときは1台を追加してΔ結線に変更できる。
出力は変圧器1台の容量の√3倍で,Δ結線の出力の約57.7%,変圧器の利用率は約86.6%となる。
49 字V結線の出力はΔ結線時の1/√3(約58%)に低下し,設備の利用率は√3/2(約87%)である。
被覆を所定の長さはぎ取った単線を差し込むだけで,内部のばねが導体を押さえて接続する器具である。
47 字ねじり接続やろう付けが不要で,ボックス内の電線相互の接続を短時間で確実に行うことができる。
ストリップゲージに合わせて被覆をはぎ,導体が奥まで差し込まれたことを透明部分などで確認する。
46 字適合する電線の種類・太さ・本数を確認し,差し込んだ後に電線を軽く引いて抜けないことを確かめる。
直入れ始動は全電圧を直接加える方法で,始動電流が定格の5〜7倍程度と大きいため小容量機に用いる。
48 字始動補償器始動は単巻変圧器で電圧を下げて始動し,加速後に全電圧に切り換える方法である。
スターデルタ始動は始動時Y結線,加速後Δ結線とし,始動電流・始動トルクを直入れの1/3にする。
47 字インバータ始動は電圧と周波数を徐々に上げて始動し,始動電流を抑えながら円滑に加速できる。
周囲温度の上昇率が一定以上になると作動する熱感知器で,空気室の空気の膨張で接点を閉じる。
44 字温度が急に上がると空気室の空気が膨張してダイヤフラムを押し上げ,接点が閉じて火災信号を送る。
緩やかな温度上昇ではリーク孔から空気が逃げるため作動せず,暖房などによる誤報が起きにくい。
45 字取付け面の下方0.3m以内に,45度以上傾斜させないように取り付ける。厨房など急な温度変化の場所は避ける。
先行列車との間隔などに応じた許容速度を車内信号で示し,これを超えると自動でブレーキをかける装置。
48 字レールに流す信号電流で許容速度を車上に伝え,速度超過時は自動で減速し,許容速度以下で緩める。
地上信号機によらず運転台の車内信号で運転するため,新幹線や高密度運転の線区に用いられる。
44 字軌道回路で列車の位置を検知し,閉そく区間ごとの許容速度により列車の速度を連続的に制御する。
道路上方の送受器から路面へ超音波パルスを送り,路面より早く戻る反射波を車両として検出する。
45 字送受器から周期的に超音波を発射し,反射波が戻るまでの時間の差で車両の有無を判定する。
路面を掘削せずに設置でき,交通量や占有率の計測に用いる。強風や降雪,気温の影響を受けやすい。
46 字車線ごとに柱や腕金に送受器を取り付け,路面に対して垂直に超音波を向けて設置する。
電路と大地間や電線相互間の絶縁抵抗を絶縁抵抗計で測定し,絶縁状態の良否を判定する試験である。
46 字測定前に電路を停電し,試験電圧で損傷するおそれのある電子機器を切り離してから測定する。
低圧電路は,対地電圧150V以下で0.1MΩ以上,300V以下で0.2MΩ以上,300V超で0.4MΩ以上とする。
57 字低圧の配線は一般に定格測定電圧500Vの絶縁抵抗計で測り,制御機器がある回路は低い電圧で測る。
外面を波付けした硬質ポリエチレン管で,可とう性があり軽量で長尺のため,地中電線路の管路に用いる。
48 字曲げやすく継手が少なくてすみ,耐食性に優れるが,紫外線に弱いため一般に露出では使わない。
良質土又は砂を5cm程度敷き均してから管を敷設し,管の上部も同質の土や砂で締め固めて埋め戻す。
47 字管相互は専用の継手で水が浸入しにくいように接続し,管頂と地表の中間に標識シートを設ける。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 技術的な内容は,問題文にあるとおり施工上の留意点・選定上の留意点・動作原理・発生原理・定義・目的・用途・方式・方法・特徴・対策などから,1つの用語につき異なる観点で2つ書く(例:1つ目に定義や原理,2つ目に特徴や施工上の留意点)。
- 数値(接地抵抗値・絶縁抵抗値・始動電流の倍率など)や,装置・方式の名称を入れると具体的になる。用語の文字を言い換えただけの記述や,2つが同じ内容の言い換えになっている記述は点になりにくい。
- 絶縁抵抗の判定値は電技第58条(低圧電路:対地電圧150V以下0.1MΩ以上,300V以下0.2MΩ以上,300V超0.4MΩ以上),感知器の取付け位置は消防法施行規則第23条第4項(取付け面の下方0.3m以内,45度以上傾斜させない,定温式は公称作動温度が最高周囲温度より20℃以上高いもの)による。FEP管の敷設は標仕 第2編 2.12.4(砂の敷均し,標識シート)。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級電気工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月11日(日)実施) 問題4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する