環状鉄心の相互インダクタンス
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年6月12日(日)実施) No.2の問題です。論点は「電気理論」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 3 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
図に示す,平均磁路長L〔m〕,断面積S〔m²〕,透磁率μ〔H/m〕の環状鉄心に,巻数N₁,N₂の2つのコイルがあるとき,両コイル間の相互インダクタンスM〔H〕を表す式として,正しいものはどれか。
ただし,漏れ磁束はないものとする。

解答欄
正解
正解:1.M = μSN₁N₂ / L〔H〕
解き方
- 磁気回路の磁気抵抗は Rm = L / (μS) である。
- コイル1に電流I₁を流すと,磁束は Φ = N₁I₁ / Rm = μSN₁I₁ / L となる。
- この磁束がすべてコイル2と鎖交するので,M = N₂Φ / I₁ = μSN₁N₂ / L となる。よって選択肢1が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1.正しい。M = N₂Φ / I₁ = μSN₁N₂ / L である。
- 2.誤り。透磁率μは分子にくる。透磁率が大きいほど磁束が増え,Mは大きくなる。
- 3.誤り。正しい式の逆数で,μやSが大きいほどMが小さくなる形になっており,磁気抵抗との関係を取り違えている。
- 4.誤り。μとLの位置が逆で,磁路長Lが長いほどMが大きくなる形になっている。磁路が長いほど磁気抵抗が増え,Mは小さくなる。
引っかけ:磁気抵抗 Rm = L / (μS) を覚えておけば,自己インダクタンス N²/Rm,相互インダクタンス N₁N₂/Rm がすぐ導ける。
同じ論点の過去問
令和8年度 No.1平行板コンデンサの静電容量
令和8年度 No.2一様な電界中で電荷を動かす仕事
令和8年度 No.3RLC直列回路の有効電力
令和8年度 No.4倍率器による電圧計の測定範囲の拡大
令和8年度 No.6Y結線の低圧コンデンサの無効電力
論点ページ:電気理論の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 令和4年度(2022年6月12日(日)実施) No.2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する