環状鉄心のコイルの自己インダクタンス
これは1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.2の問題です。論点は「電気理論」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
図に示す磁路の平均長さl〔m〕,磁路の断面積A〔m²〕,透磁率μ〔H/m〕の環状鉄心に巻数Nのコイルがあるとき,コイルの自己インダクタンスL〔H〕を表す式として,正しいものはどれか。
ただし,磁束の漏れはないものとする。

解答欄
正解
正解:1.L=μAN²/l〔H〕
解き方
- 環状鉄心の磁気回路では,磁気抵抗Rm=l/(μA),起磁力はNIである。磁束は磁気回路のオームの法則からΦ=NI/Rm=μANI/lとなる。
- 自己インダクタンスはコイルの鎖交磁束数NΦを電流Iで割ったものなので,L=NΦ/I=N×μANI/(lI)=μAN²/l〔H〕となる。したがって1が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1.正しい。L=NΦ/I=μAN²/lで,巻数の2乗と透磁率・断面積に比例し,磁路の長さに反比例する。
- 2.誤り。N²が分母にあり,巻数が増えるとLが小さくなってしまう。Lは巻数の2乗に比例する。
- 3.誤り。磁気抵抗l/(μA)にN²を掛けた形で,μAとlの分母・分子が逆である。
- 4.誤り。正しい式μAN²/lの逆数で,単位〔H〕にならない。
引っかけ:Lは巻数の2乗に比例し,磁気抵抗l/(μA)に反比例する(L=N²/Rm)。磁路が長いほどLは小さく,断面積が大きいほどLは大きい。
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→平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第一次検定 平成29年度(2017年6月11日(日)実施) No.2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する