山崩しの目的とネットワーク式工程表の利点・欠点
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3 設問(2)の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
(2) 工程管理に関し、以下の(イ)及び(ロ)について答えなさい。
【問題3】工程管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
(イ) ある工事においてネットワーク手法に基づいて作業員の配置を最早時刻で計算した場合の「山積み表」を作成した後に、いわゆる「山崩し」を行い、作業員の配員計画を作成した。配員計画の作成において、「山崩し」を行う目的を記述しなさい。
(ロ) ネットワーク式工程表を横線式工程表のバーチャートと比較した場合、ネットワーク式工程表の利点について2つ、欠点について1つ、具体的に記述しなさい。
解答欄
正解
最早時刻で配置したときの日ごとの作業員数の凸凹を、フロートの範囲で作業をずらしてならし、作業員数を平均化して手待ちや急な増員をなくすため。
69 字工期を延ばさずに日々の必要作業員数の山と谷を小さくし、作業員の過不足や手待ちをなくして、限られた作業員で無駄なく施工できる配員計画にするため。
作業の前後関係が明確で、ある作業の遅れが後続作業や工期に与える影響が分かる。
38 字多くの作業が並行する複雑な工事でも、作業どうしの関連と全体の流れを把握しやすい。
クリティカルパスとフロートが分かり、重点的に管理すべき作業が明確になる。
36 字所要日数の変更や工期の短縮の検討を、日数の計算で定量的に行える。
作成に手間と熟練が必要で、工程を変更するたびに書き直さなければならない。
36 字各作業の進み具合や全体の出来高が、バーチャートほど一目では分からない。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (イ) 山積み表は、各作業を最早開始時刻で行ったときに、日ごとに必要な作業員数を積み上げた表である。最早時刻で並べると、作業が重なる日に作業員が集中し、少ない日との差(山と谷)が大きくなる。山崩しは、クリティカルパス上の作業は動かさず、フロートのある作業の開始日をずらして作業員数の山を崩し、日々の作業員数をできるだけ平均化する作業である。作業員の手待ちや急な増員・減員がなくなり、限られた作業員で効率よく施工できる。
- (ロ) ネットワーク式工程表は、作業を矢線、作業の始まりと終わりを結合点で表し、作業の順序関係を図で示す。利点は、作業の前後関係・相互関係が明確で、遅れの影響が分かること、クリティカルパスとフロートが求められ重点管理すべき作業が分かること、日数の変更や工期短縮の検討を計算で行えること、複雑な工事でも全体を把握しやすいことである。
- 欠点は、作成に手間と熟練が必要で、工程の変更のたびに書き直しが要ること、作業の進み具合や全体の出来高がバーチャートほど直感的に分からないことである。バーチャートは作成が容易で、各作業の工期と進ちょくが一目で分かるが、作業の相互関係やクリティカルパスが分かりにくい。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3 設問(2)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する