令和3年度 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)論点:工程管理重要度 A未着手

ネットワーク式工程表(クリティカルパス・全所要日数・最遅結合点時刻・トータルフロート・日数の変更と短縮)

これは1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。

(イ)で完成させたネットワーク式工程表について、次の(ロ)〜(ヘ)に答えなさい。

【問題3】工程管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。

(1) 下図に示す造園工事の未完成のネットワーク式工程表に関し、以下の(イ)〜(ヘ)について答えなさい。

(イ) 下記の条件に従い、解答用紙の未完成のネットワーク式工程表を完成させなさい。(なお、作業名は記号で図示すること)

[条件]

・AとBとCは同時に着手でき、最初の作業である。

・DとEはBの後続作業である。

・FはAの後続作業である。

・GはDとFの後続作業である。

・HはEの後続作業であり、CとDとFが終わらないと着手できない。

・IとJとLはGの後続作業である。

・KはIの後続作業である。

・MはHとJの後続作業である。

・NはKとLとMの後続作業である。

(ロ) (イ)の場合において、工程の各作業の所要日数が下表のとき、以下の1)及び2)について答えなさい。

1)クリティカルパスの作業名を例により記述しなさい。(例:A→B→C)

2)1)の場合の全所要日数は何日か。

(ハ) (ロ)の場合において、イベント⑥の最遅結合点時刻は何日か。

(ニ) (ロ)の場合において、作業Hを最も早く開始することができ、かつ、クリティカルパスにおける全所要日数を延ばすことができないとき、作業Hを延ばすことができる最大日数(トータルフロート)は何日か。

(ホ) 施工箇所の条件から所要日数を再検討したところ、作業Aが5日、作業Eが3日、作業Kが2日、それぞれ多くかかることが判明した。この場合のクリティカルパスの全所要日数は何日か。

(ヘ) (ホ)の場合の全所要日数を、(ロ)の場合の全所要日数とするためには、どの作業を何日短縮する必要があるか。各作業における短縮日数の合計が最も少なくなる答えを記述しなさい。

ただし、作業A、作業E、作業K、作業Nは短縮できない。また、各作業とも作業日数が0日となる短縮はできない。

未完成のネットワーク式工程表。結合点①〜⑪が置かれ、描かれている矢線は①→③B、③→⑤E、④→⑦G、⑧→⑩K(⑧から右へ出て下へ曲がり⑩に入る)、⑩→⑪Nの5本だけである。下段に①・③・⑤・⑨・⑩・⑪が横一列に並び、②は③の上(上段左)、④と⑦は中段、⑥は⑤の真下、⑧は上段の右(⑩の左上)にある。②・⑥・⑨にはまだ矢線がつながっていない。
各作業の所要日数
作業ABCDEFGHIJKLMN
所要日数11342132222334

解答欄

日
日
日
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

(ロ)1) クリティカルパスの作業名B→D→G→J→M→N(B→D→G→J→M→N・B→D→G→J→M→N・①→③→④→⑦→⑨→⑩→⑪ も正解)
(ロ)2) 全所要日数17 日
(ハ) イベント⑥の最遅結合点時刻8 日
(ニ) 作業Hのトータルフロート3 日
(ホ) クリティカルパスの全所要日数20 日
(ヘ) 短縮する作業と日数Gを2日、Iを1日短縮(Gを2日、Iを1日・作業Gを2日、作業Iを1日短縮・作業Gを2日、作業Iを1日・G2日、I1日・G:2日、I:1日・Iを1日、Gを2日短縮・Iを1日、Gを2日・Gを2日短縮、Iを1日短縮 も正解)

解き方

  1. (イ)で完成させた工程表(①→②A、①→③B、①→⑥C、②→④F、③→④D、③→⑤E、④⇢⑤・⑤⇢⑥ダミー、④→⑦G、⑥→⑨H、⑦→⑧I、⑦→⑨J、⑦→⑩L、⑧→⑩K、⑨→⑩M、⑩→⑪N)で、各結合点の最早開始時刻を求める。
  2. ①0、②0+1(A)=1、③0+1(B)=1、④max(1+1(F), 1+4(D))=5、⑤max(1+2(E), ④5)=5、⑥max(0+3(C), ⑤5)=5、⑦5+3(G)=8、⑧8+2(I)=10、⑨max(5+2(H), 8+2(J))=10、⑩max(10+2(K), 8+3(L), 10+3(M))=13、⑪13+4(N)=17。
  3. (ロ) 経路の日数:B→D→G→J→M→N=1+4+3+2+3+4=17日、B→D→G→I→K→N=16日、B→D→G→L→N=15日、A→F→G→J→M→N=14日、B→D→H→M→N(ダミー経由)=14日、A→F→G→I→K→N=13日、B→E→H→M→N=12日、C→H→M→N=12日。最も長いB→D→G→J→M→Nがクリティカルパスで、全所要日数は17日。
  4. (ハ) 最遅結合点時刻を⑪から逆算する。⑪17、⑩17−4(N)=13、⑨13−3(M)=10、⑥10−2(H)=8。イベント⑥の最遅結合点時刻は8日(最早結合点時刻は5日)。
  5. (ニ) 作業Hの最早開始時刻は⑥の5日、最遅完了時刻は⑨の10日なので、トータルフロート=10−(5+2)=3日。
  6. (ホ) Aを1+5=6日、Eを2+3=5日、Kを2+2=4日として計算し直す。②6、③1、④max(6+1, 1+4)=7、⑤max(1+5, 7)=7、⑥max(3, 7)=7、⑦7+3=10、⑧10+2=12、⑨max(7+2, 10+2)=12、⑩max(12+4, 10+3, 12+3)=16、⑪16+4=20。全所要日数は20日(クリティカルパスはA→F→G→I→K→N=6+1+3+2+4+4=20日)。
  7. (ヘ) 17日に戻すには3日の短縮が要る。20日を超える経路はA→F→G→I→K→N(20日)、A→F→G→J→M→N(19日)、B→D→G→I→K→N(18日)。A・K・Nは短縮できず、Fは1日で0日にはできないので、A→F→G→I→K→Nで短縮できるのはG(3日→最短1日、最大2日)とI(2日→1日、最大1日)だけである。Gを2日、Iを1日短縮すると、A→F→G→I→K→N=17日、A→F→G→J→M→N=17日、B→D→G→I→K→N=15日、B→D→G→J→M→N=15日となり、全所要日数は17日になる。短縮日数の合計3日が最も少ない。このときJ→Mを通る経路は最長でもA→F→G→J→M→N=17日なので、JやMを短縮する必要はない(短縮できる作業の組合せのうち、合計3日で17日に戻せるのはGを2日・Iを1日の1通りだけである)。
引っかけ:(ホ)の「作業Aが5日」は「5日多くかかる」の意味(Aは6日になる)。日数が変わるとクリティカルパスがA→F→G→I→K→Nに移る。(ヘ)は短縮できない作業(A・E・K・N)と0日にできないF(1日)を除くと、GとIしか残らない。Gだけを3日短縮すると0日になるので不可。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する