ネットワーク図(クリティカルパス・最遅結合点時刻・日数の変更・トータルフロート・短縮)
これは1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)の問題です。論点は「工程管理」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 8 手順・引っかけの指摘が読めます。
(イ)で完成させたネットワーク図について、次の(ロ)〜(ヘ)に答えなさい。
【問題3】工程管理に関する以下の設問(1)〜(4)について答えなさい。
(1) 下図は、ある造園工事の未完成のネットワーク図である。以下の(イ)〜(ヘ)について答えなさい。
(イ) 下記の条件に従い、解答用紙の未完成のネットワーク図を完成させなさい。(作業名は記号で図示)
〔条件〕
・BとDはAの後続作業である。
・EとGはDの後続作業であり、どちらもCが終了しないと着手できない。
・FはCの後続作業である。
・IはGの後続作業である。
・JはHの後続作業であり、Gが終了しないと着手できない。
・KはIの後続作業であり、Fが終了しないと着手できない。
・LはJとKの後続作業である。
(ロ) (イ)の場合において、工程の各作業の所要日数が下表のとき、以下の1)、2)について答えなさい。
1)クリティカルパスの作業名を例により記述しなさい。(例:A→B→C)
2)1)の場合の全所要日数は何日か。
(ハ) (ロ)の場合において、イベント⑥の最遅結合点時刻は何日か。
(ニ) 施工箇所の条件から所要日数を再検討したところ、作業Fが4日、作業Hが4日、それぞれ多くかかることが判明した。この場合のクリティカルパスにおける全所要日数は何日か。
(ホ) (ニ)の場合において、作業Dを最も早く開始することができ、かつ、クリティカルパスにおける全所要日数を延ばすことができないとき、作業Dが延ばすことのできる最大日数(トータルフロート)は何日か。
(ヘ) (ニ)の場合の全所要日数を、(ロ)の2)の日数で進めるためには、どの作業を何日短縮する必要があるか。各作業における短縮日数の合計が最も少なくなる答えを記述しなさい。
ただし、作業A、作業B、作業F、作業H、作業J、作業Lは短縮できない。また、作業日数が0日となる短縮はできない。

| 作業 | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 所要日数 | 5 | 4 | 2 | 5 | 2 | 7 | 6 | 3 | 2 | 5 | 4 | 7 |
解答欄
正解
| (ロ)1) クリティカルパスの作業名 | A→B→C→G→I→K→L(A→B→C→ダミー→G→I→K→L・①→②→③→④→⑤→⑦→⑩→⑪→⑫ も正解) |
|---|---|
| (ロ)2) 全所要日数 | 30 日 |
| (ハ) イベント⑥の最遅結合点時刻 | 15 日 |
| (ニ) クリティカルパスにおける全所要日数 | 33 日 |
| (ホ) 作業Dのトータルフロート | 2 日 |
| (ヘ) 短縮する作業と日数 | 作業Cを1日、作業Eを1日、作業Kを2日短縮する(C1日、E1日、K2日・作業C1日・作業E1日・作業K2日・Cを1日、Eを1日、Kを2日短縮・作業Cを1日、作業Eを1日、作業Kを2日 も正解) |
解き方
- 完成させた工程表:①→②A、②→③B、②→⑤D、③→④C、④⇢⑤ダミー、④→⑨F、⑤→⑥E、⑤→⑦G、⑥→⑧H、⑦⇢⑧ダミー、⑦→⑩I、⑨⇢⑩ダミー、⑧→⑪J、⑩→⑪K、⑪→⑫L。(②→③をBとする読みは(イ)の解説のとおり。)
- (ロ) 最早結合点時刻:①0、②0+5(A)=5、③5+4(B)=9、④9+2(C)=11、⑤max(5+5(D), ④11)=11、⑥11+2(E)=13、⑦11+6(G)=17、⑧max(13+3(H), ⑦17)=17、⑨11+7(F)=18、⑩max(17+2(I), ⑨18)=19、⑪max(17+5(J), 19+4(K))=23、⑫23+7(L)=30。全所要日数は30日(2))。
- 経路の日数:A→B→C→G→I→K→L=5+4+2+6+2+4+7=30日、A→B→C→F→K→L=29日、A→B→C→G→J→L=29日、A→B→C→E→H→J→L=28日、A→D→G→I→K→L=29日、A→D→G→J→L=28日、A→D→E→H→J→L=27日。最も長いA→B→C→G→I→K→L(CとGの間はダミー)がクリティカルパス(1))。
- (ハ) 最遅結合点時刻を⑫から逆算する。⑫30、⑪30−7=23、⑧23−5(J)=18、⑥18−3(H)=15。⑥から出る作業はHだけなので、イベント⑥の最遅結合点時刻は15日。
- (ニ) Fを7+4=11日、Hを3+4=7日として計算し直す。⑤11、⑥13、⑦17、⑧max(13+7, 17)=20、⑨11+11=22、⑩max(17+2, 22)=22、⑪max(20+5, 22+4)=26、⑫26+7=33。全所要日数は33日(クリティカルパスはA→B→C→F→K→L=5+4+2+11+4+7=33日)。
- (ホ) (ニ)の場合の最遅結合点時刻:⑫33、⑪26、⑩22、⑧21、⑦min(⑧21, ⑩22−2(I))=20、⑥21−7(H)=14、⑤min(14−2(E), 20−6(G))=12。作業Dの最早開始時刻は②の5日なので、トータルフロート=12−(5+5)=2日。
- (ヘ) 33日を(ロ)の30日にするには3日の短縮が必要。(ニ)の各経路はA→B→C→F→K→L=33日、A→B→C→E→H→J→L=32日、A→D→E→H→J→L=31日、A→B→C→G→I→K→L=30日、A→B→C→G→J→L=29日、A→D→G→I→K→L=29日、A→D→G→J→L=28日。A・B・F・H・J・Lは短縮できず、C(2日)とE(2日)は0日にできないので1日までしか縮められない。
- 32日の経路で短縮できるのはCとEだけなので、C・Eを1日ずつ縮めて30日にする。33日の経路はCの1日で32日になるので、さらにKを2日縮めて30日にする。31日の経路はEの1日で30日になる。合計はC1日+E1日+K2日=4日で、これより少ない組合せはない(短縮できる作業の組合せを全て調べても、合計4日で済むのはこの1通りだけである)。
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平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級造園施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題3 設問(1)(ロ)〜(ヘ)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する