令和3年度 問題2論点:用語の説明重要度 A未着手

建築工事に関する用語の説明と施工上留意すべきこと

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月14日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「用語の説明」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の建築工事に関する用語の一覧表の中から5つ用語を選び,解答用紙の用語の記号欄の記号にマークしたうえで,選んだ用語欄に用語を記入し,その用語の説明と施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし,g及びn以外の用語については,作業上の安全に関する記述は不可とする。また,使用資機材に不良品はないものとする。

(当サイトでは一覧表のすべての用語に記述例を示しています。自己採点は,解答した5つの用語について行ってください。)

用語の一覧表
用語の記号用語
aクレセント
bコンクリート壁の誘発目地
cジェットバーナー仕上げ
dセルフレベリング工法
e鉄骨の耐火被覆
f土工事における釜場
g乗入れ構台
h腹筋
iビニル床シート熱溶接工法
jフラットデッキ
k壁面のガラスブロック積み
ℓボンドブレーカー
m木工事の大引
nローリングタワー

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

a クレセント 模範解答

引違い窓などの召合せ部に取り付け,レバーを回して受け金具に掛け,障子を引き寄せて締める締り金物をいう。施工にあたっては,受けとの掛かり代を調整し,閉めたときに召合せ部にがたつきや隙間がないことを確認する。

102 字
別解

引違いサッシの召合せ框に取り付け,施錠と障子の引寄せを行う金物をいう。施工にあたっては,障子の建付けを調整した後に受けの位置を合わせ,気密材が均一に圧着されるよう締付け具合を調整する。

b コンクリート壁の誘発目地 模範解答

コンクリート壁の乾燥収縮などによるひび割れを,断面を欠損させた位置に集中して生じさせるために設ける目地をいう。施工にあたっては,断面欠損率を一般に壁厚の1/5以上とし,目地には幅20mm以上,深さ10mm以上のシーリングを施す。

114 字
別解

壁に計画的に断面欠損を設け,ひび割れを目地内に誘導する目地をいう。施工にあたっては,一般に3m程度以下の間隔で柱際や開口部の位置に設け,目地棒は打込み時にずれないよう型枠に堅固に留め付ける。

c ジェットバーナー仕上げ 模範解答

花こう岩などの石材の表面をバーナーの火炎で加熱し,表層の鉱物をはじけさせて粗面に仕上げる方法をいう。施工にあたっては,加熱で表層が失われるので石厚は所定の厚さ+3mm以上とし,仕上げ後は水洗いして浮いた石粉を除く。

107 字
別解

石材の表面を高温の火炎で焼いて急冷し,表面をはく離させて凹凸のある仕上げとする方法をいう。適用にあたっては,熱で変色や割れが生じやすい大理石には用いず,主に床や外壁の花こう岩に用いる。

d セルフレベリング工法 模範解答

流動性の高いセルフレベリング材を床下地に流し込み,自重で平滑な床面をつくる工法をいう。施工にあたっては,下地に吸水調整材を2回塗って乾燥させてから流し込み,硬化するまでは窓や開口部をふさいで通風を避け,7日以上養生する。

110 字
別解

せっこう系又はセメント系の自己平滑性のある材料を流して平らな床下地をつくる工法をいう。施工にあたっては,標準塗厚を10mm程度とし,気温5℃以下では施工せず,表面仕上材の施工までの期間は30日以内を標準とする。

e 鉄骨の耐火被覆 模範解答

火災時の温度上昇による耐力の低下を防ぐため,鉄骨の柱・梁などをロックウールの吹付けや耐火材の巻付けなどで覆うことをいう。施工にあたっては,吹付けの場合は確認ピンを差して厚さを確かめ,所定の厚さとかさ比重を確保する。

107 字
別解

火災時に鉄骨の耐力が低下しないよう,耐火材料で鉄骨を被覆することをいう。施工にあたっては,被覆の前に鉄骨表面の浮き錆や油分を除き,ALC取付け金物などの溶接作業を先に終えてから施工する。

f 土工事における釜場 模範解答

根切り底の一部を一段深く掘り下げて設ける集水場所をいい,湧水や雨水を集めて水中ポンプで排水する。施工にあたっては,基礎や地中梁の位置を避けて設け,床付け面を乱さないよう周囲に排水溝を設けて導水する。

99 字
別解

根切り底にたまる水を集めて排水するためのくぼみをいう。施工にあたっては,周囲の土砂が崩れて流入しないよう側面を土のうなどで保護し,排水は沈砂槽を通して濁りを除いてから放流する。

g 乗入れ構台 模範解答

根切りや地下躯体の工事中に,掘削機械や生コン車の作業と資材の仮置きのため,山留めの内側に鋼材で組み立てる仮設の作業床をいう。施工にあたっては,幅は使用する車両に応じて一般に6〜8m程度とし,手すりを設けて積載荷重を表示する。

112 字
別解

地下工事で重機や車両を乗り入れるために設ける仮設の構台をいう。施工にあたっては,支柱は地下躯体の柱・梁を避けた位置とし,地下躯体の進捗に合わせて水平つなぎや斜材を盛り替える手順を計画しておく。

h 腹筋 模範解答

梁せいが大きい場合に,あばら筋の振れ止めと組立て精度の確保のため,梁の側面の中間部に主筋と平行に配置する鉄筋をいう。施工にあたっては,一般に梁せい600mm以上の梁に用い,左右の腹筋を幅止め筋でつないで結束する。

106 字
別解

大梁の上下の主筋の間に,主筋と平行に配置する組立て用の鉄筋をいう。施工にあたっては,あばら筋の内側に結束して位置を固定し,継手は一般に重ね継手として長さ150mm程度を確保する。

i ビニル床シート熱溶接工法 模範解答

ビニル床シートの継目に溝を切り,熱風で溶接棒とシートを同時に溶かして継目を一体化させる工法をいう。施工にあたっては,溝切りは接着剤の硬化後に行い,溝はシート厚さの2/3程度までとし,冷却後に余盛りを削り取る。

104 字
別解

ビニル床シートのはぎ目を溶接棒で熱溶接して水密にする工法をいう。施工にあたっては,溝はV字形又はU字形に均一な幅で切り,溶接は余盛りができる程度に加圧しながら行う。

j フラットデッキ 模範解答

リブ付きで底面が平らな鋼製の床型枠用デッキプレートをいい,支保工が不要で型枠の解体もいらない。施工にあたっては,梁側型枠への掛かり代を確保し,端部を釘で留めてコンクリートの打込み時にずれないようにする。

101 字
別解

鉄筋コンクリート造の床スラブの捨て型枠として用いる鋼製のデッキプレートをいう。施工にあたっては,施工時の荷重で変形しないよう支持間隔を確かめ,デッキ上に資材を集中して置かない。

k 壁面のガラスブロック積み 模範解答

中空のガラスブロックを,目地に力骨を入れながらモルタルで積み上げて採光壁をつくることをいう。施工にあたっては,ガラスブロック及び力骨は壁用金属枠と絶縁し,6m以下ごとに伸縮調整目地を設ける。

95 字
別解

ガラスブロックを壁用金属枠の中に積んで壁とする工法をいう。施工にあたっては,目地幅は平積みで8mm以上15mm以下とし,外部に面する下枠の溝には径6mm以上の水抜き孔を1.0〜1.5m間隔に設ける。

ℓ ボンドブレーカー 模範解答

シーリング材を目地底に接着させず,両側の2面だけに接着させるために目地底に張るテープ状の材料をいう。施工にあたっては,目地深さが所定の寸法の場合に用い,シーリング材と接着しない材質のものを目地底に隙間なく張る。

105 字
別解

動きのある目地で3面接着によるシーリングの破断を防ぐため,目地底に張る絶縁テープをいう。施工にあたっては,シーリング材の種類に合ったものを選び,張付け後にプライマーを塗ってシーリング材を充填する。

m 木工事の大引 模範解答

木造の1階の床組で,床束に支えられて根太を受ける横架材をいう。施工にあたっては,一般に900mm程度の間隔で配置し,継手は床束心から150mm程度持ち出した位置で腰掛けあり継ぎとし,釘で留める。

97 字
別解

束立て床で根太を支える水平材をいう。施工にあたっては,土台との仕口は腰掛け又は乗せ掛けとして釘打ちし,床束の上部は大引にほぞ差しとして釘で留める。

n ローリングタワー 模範解答

脚輪の付いた枠組の移動式足場をいい,天井や壁の高所作業に用いる。施工にあたっては,作業中は脚輪のブレーキで固定し,作業員を乗せたまま移動せず,作業床には手すり・中さん・幅木と昇降設備を設ける。

96 字
別解

キャスター付きの移動式足場をいう。施工にあたっては,移動は作業員を降ろしてから床面の段差や開口部を確かめて行い,最大積載荷重を表示し,アウトリガーを設けて転倒を防ぐ。

要点(書けていたものにチェック)a クレセントb コンクリート壁の誘発目地c ジェットバーナー仕上げd セルフレベリング工法e 鉄骨の耐火被覆f 土工事における釜場g 乗入れ構台h 腹筋i ビニル床シート熱溶接工法j フラットデッキk 壁面のガラスブロック積みℓ ボンドブレーカーm 木工事の大引n ローリングタワー
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 用語ごとに,1文目で用語の説明(何であるか・用途・目的)を「〜をいう。」の形で書き,2文目で施工上留意すべきことを数値や方法まで具体的に「施工にあたっては,〜。」の形で書く。g(乗入れ構台)とn(ローリングタワー)以外は作業上の安全に関する記述が不可なので,品質・精度の留意事項を書く。
  2. 根拠:ジェットバーナー仕上げの石厚+3mm以上(標仕 10.2.1 表10.2.1),セルフレベリング材の吸水調整材・養生7日以上(低温時14日以上)(標仕 15.5.4・15.5.5),ビニル床シートの熱溶接は溝をシート厚さの2/3程度まで(標仕 19.2.3),ボンドブレーカーによる2面接着(標仕 9.7.4),ガラスブロックの目地幅・伸縮調整目地6m以下・枠との絶縁・水抜き孔(標仕 16.14.5),大引の継手位置(公共建築木造工事標準仕様書 5.8.1,標仕 12.4.2 の表),ひび割れ誘発目地のシーリング幅20mm以上・深さ10mm以上(標仕 9.7.4)。
  3. 誘発目地の断面欠損率(1/5以上)・間隔(3m程度以下),腹筋(梁せい600mm以上)と腹筋の継手長さ(150mm程度),大引の間隔(900mm程度),乗入れ構台の幅(6〜8m程度)は一般的な数値として述べる。
引っかけ:g・n以外で「墜落しないよう」「作業員に〜させる」など安全の記述を書くと不可。用語の説明だけ,留意事項だけでは得点にならないので両方を書く。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年11月14日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する