平成30年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

経験記述(品質管理)

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月11日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した建築工事のうち,あなたの受検種別に係る工事の中から,品質管理を行った工事を1つ選び,工事概要を具体的に記入した上で,次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお,建築工事とは,建築基準法に定める建築物に係る工事とし,建築設備工事を除くものとする。

〔工事概要〕

イ.工事名

ロ.工事場所

ハ.工事の内容(新築等の場合:建物用途,構造,階数,延べ面積又は施工数量,主な外部仕上げ,主要室の内部仕上げ/改修等の場合:建物用途,建物規模,主な改修内容及び施工数量)

ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)

ホ.あなたの立場

ヘ.業務内容

1. 工事概要であげた工事であなたが担当した工種において,品質を確保するためにあなたが防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因,その不具合の発生を防ぐためにあなたが実際に行ったことを,工種名をあげて3つ具体的に記述しなさい。

ただし,3つの実際に行ったことはそれぞれ異なる内容とし,「設計図書どおりに施工した。」など行ったことが具体的に記述されていないもの,品質管理以外の工程管理,安全管理などについて記述したものも不可とする。

なお,工種名については,同一の工種名でなくてもよい。

2. 工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず,あなたの今日までの建築工事の経験に照らし,品質管理の担当者として,品質の良い建物を造るための品質管理の方法や手段と,その方法や手段が有効だと考える理由を,2つ具体的に記述しなさい。

ただし,品質管理の方法や手段が同一のもの及び1.の実際に行ったことと同一のものは不可とする。

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
0 / 120 字
0 / 30 字
0 / 20 字
0 / 40 字
0 / 15 字
0 / 70 字
0 / 90 字
0 / 15 字
0 / 70 字
0 / 90 字
0 / 15 字
0 / 70 字
0 / 90 字
0 / 70 字
0 / 70 字
0 / 70 字
0 / 70 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

工事概要 イ.工事名の記述例

(仮称)○○ビル新築工事

12 字
別解

○○市△△物流センター新築工事

○○団地△△号棟外壁等改修工事

工事概要 ロ.工事場所の記述例

○○県△△市□□町2丁目

12 字
別解

○○県○○郡△△町大字□□地内

○○県△△市□□3丁目

工事概要 ハ.工事の内容の記述例

事務所,鉄筋コンクリート造,地上5階建て,延べ面積2,860m²,外壁:45二丁掛け磁器質タイル張り,事務室:床タイルカーペット,壁せっこうボード下地ビニルクロス張り,天井ロックウール化粧吸音板張り

99 字
別解

倉庫,鉄骨造,地上2階建て,延べ面積3,240m²,外壁:押出成形セメント板張り,屋根:金属製折板葺き,倉庫:床コンクリート直均し仕上げ,壁・天井鉄骨現し

共同住宅,鉄筋コンクリート造地上6階建て延べ面積4,150m²,外壁複層仕上塗材塗替え3,600m²,外部シーリング打替え2,450m,屋上改質アスファルトシート防水改修820m²

工事概要 ニ.工期の記述例

平成28年5月~平成29年6月

15 字
別解

平成27年9月~平成28年8月

平成29年4月~平成29年12月

工事概要 ホ.あなたの立場の記述例

工事主任

4 字
別解

現場代理人

施工管理担当(現場係員)

工事概要 ヘ.業務内容の記述例

躯体工事及び仕上げ工事の施工管理

16 字
別解

鉄骨工事・コンクリート工事の施工管理

改修工事全般の施工管理

1. 事例1 工種名の記述例

コンクリート工事

8 字
別解

鉄骨工事

シーリング工事

1. 事例1 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因の記述例

柱・壁に生じるジャンカ(豆板)。要因は,締固め不足や,高い位置からの打込みによる粗骨材の分離である。

50 字
別解

高力ボルト接合部の締付け不足によるすべり耐力の不足。要因は,本締めの締め忘れや一次締めの不足である。

打ち替えたシーリング材の破断・剥離。要因は,被着面の清掃不足と,目地底にも接着する3面接着である。

1. 事例1 不具合の発生を防ぐために実際に行ったことの記述例

柱・壁は1層の打込み高さを0.6m程度に区切り,棒形振動機を下層に先端が入るよう60cm以下の間隔で挿入し,ペーストが浮くまで加振した。

68 字
別解

一次締め後に全ボルトへマーキングを行い,本締め後にピンテールの破断とマークのずれによる共回りの有無・ナット回転量を全数確認した。

既存シーリング材を撤去して被着面を清掃し,目地底にボンドブレーカーを張って2面接着とし,プライマー塗布後は所定の時間内に充填した。

1. 事例2 工種名の記述例

鉄筋工事

4 字
別解

鉄骨工事

防水工事

1. 事例2 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因の記述例

鉄筋のかぶり厚さ不足による鉄筋の早期腐食やひび割れ。要因は,スペーサーの数量不足や配置の不良である。

50 字
別解

柱脚のアンカーボルトの位置ずれによる柱の建入れ不良。要因は,基礎コンクリート打込み時のボルトの移動である。

改修した屋上防水層のふくれ・漏水。要因は,下地に残った水分の気化と,シートの重ね部の溶融不足である。

1. 事例2 不具合の発生を防ぐために実際に行ったことの記述例

スラブのスペーサーを上端筋・下端筋とも0.9m程度の間隔で配置し,配筋検査で柱・梁・スラブのかぶり厚さを測定して最小かぶり厚さ以上を確認した。

71 字
別解

アンカーボルトは鋼製の架台で上下を固定し,コンクリートの打込み前と打込み直後に位置を測定して,設計位置とのずれが許容差以内であることを確認した。

下地の乾燥を水分計で確認してから張り付け,シートの重ね幅を100mm以上とし,重ね部は改質アスファルトがはみ出す程度まで十分にあぶって密着させた。

1. 事例3 工種名の記述例

タイル工事

5 字
別解

コンクリート工事

仕上塗材工事

1. 事例3 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因の記述例

外壁タイルの剥離・浮き。要因は,張付けモルタルの塗置き時間が長くなり,タイルとの接着力が低下することである。

54 字
別解

倉庫の土間コンクリートのひび割れ。要因は,コンクリートの乾燥収縮と,広い面積を一度に打ち込むことによる拘束である。

外壁の塗替え面の塗膜のはがれ。要因は,旧塗膜の脆弱部や汚れの除去不足による付着不良である。

1. 事例3 不具合の発生を防ぐために実際に行ったことの記述例

密着張りの張付けモルタルの1回の塗付け面積を1人2m²以内に制限し,硬化後に全面を打診して浮きのないことと,引張接着強度0.4N/mm²以上を確認した。

76 字
別解

土間にひび割れ誘発目地を縦横4m程度の間隔で設け,打込み後は散水とシート掛けにより5日以上湿潤養生を行った。

高圧水洗で旧塗膜の脆弱部と汚れを除去し,ひび割れを補修した後,試験施工で付着の状態を確認してから所定量の下塗材を塗り付けた。

2. ① 品質管理の方法や手段の記述例

工種ごとに施工要領書を作成し,着工前に職長と作業員を集めて,品質管理の要点と管理値を説明する周知会を行う。

53 字
別解

重要な部位は本施工の前に見本施工(モックアップ)を行い,仕上がりの品質基準を関係者で決めておく。

QC工程表を作成し,工種ごとの管理項目・管理値・検査の時期と担当者を定めて管理する。

2. ① その方法や手段が有効だと考える理由の記述例

作業員一人ひとりが要求される品質と管理値を理解して作業するので,施工のばらつきや手戻りが減るから。

49 字
別解

仕上がりの目標を関係者が共有でき,品質の判定基準が明確になって,完成後の手直しが減るから。

誰が何をいつ確認するかが明確になり,検査の漏れや確認不足による不具合を防げるから。

2. ② 品質管理の方法や手段の記述例

各工程の完了時にチェックシートによる自主検査を行い,合格したものだけを次の工程に引き渡す。

45 字
別解

施工状況を工程ごとに写真で記録し,管理値と照らし合わせて確認する。

協力業者を交えた品質パトロールを定期的に行い,不具合の事例を朝礼で周知する。

2. ② その方法や手段が有効だと考える理由の記述例

不具合を後工程に持ち越さずに早く発見して是正でき,隠れてしまう部分の品質も確実に確保できるから。

48 字
別解

仕上げで隠れる部分の施工状況も後から確認でき,不具合が起きたときの原因の追跡にも役立つから。

作業員の品質への意識が高まり,同じ不具合の再発を防げるから。

要点(書けていたものにチェック)工事概要 イ.工事名工事概要 ロ.工事場所工事概要 ハ.工事の内容工事概要 ニ.工期工事概要 ホ.あなたの立場工事概要 ヘ.業務内容1. 事例1 工種名1. 事例1 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因1. 事例1 不具合の発生を防ぐために実際に行ったこと1. 事例2 工種名1. 事例2 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因1. 事例2 不具合の発生を防ぐために実際に行ったこと1. 事例3 工種名1. 事例3 防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因1. 事例3 不具合の発生を防ぐために実際に行ったこと2. ① 品質管理の方法や手段2. ① その方法や手段が有効だと考える理由2. ② 品質管理の方法や手段2. ② その方法や手段が有効だと考える理由
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 記述例は当サイトが作った架空の工事。模範例は鉄筋コンクリート造の事務所ビル新築(受検種別 建築),別解の1つ目は鉄骨造の倉庫新築(受検種別 躯体),2つ目は共同住宅の外壁・防水改修(受検種別 仕上げ)の例で,各欄の別解は同じ順に対応する。
  2. 1.は「不具合」→「要因」→「実際に行ったこと」を1本の筋でつなぐ。行ったことは要因を取り除く具体的な行動とし,数値(打込み高さ・挿入間隔・スペーサーの間隔・塗付け面積・試験の判定値)や確認の方法まで書く。3つの行ったことは互いに異なる内容にする。
  3. 根拠の例:コンクリート棒形振動機は挿入間隔60cm以下,ペーストが浮くまで加振(標仕 令和7年版 6.6.5(3))。鉄筋の最小かぶり厚さ(標仕 5.3.5,表5.3.6),スペーサーの間隔は一般にスラブで0.9m程度。密着張りの張付けモルタルの1回の塗付け面積は2m²/人以内,屋外タイルは全面打診と引張接着試験(セメントモルタル張りは0.4N/mm²以上)(標仕 11.2.6(3),11.1.7)。高力ボルトは一次締め・マーキング・本締めの順(標仕 7.4.7)。シーリングはボンドブレーカーで2面接着(標仕 9.7.4)。改質アスファルトシートの重ね幅100mm以上(標仕 9.3.4)。普通ポルトランドセメントの湿潤養生は5日以上(標仕 6.7.2)。
  4. 2.は工事概要の工事に限らず,品質管理の担当者として「方法や手段」と「有効だと考える理由」を2組書く。施工要領書の周知,工程ごとの自主検査(チェックシート),見本施工,QC工程表,写真による記録,品質パトロールなど,組織的に品質を確保する仕組みを挙げ,1.の行ったことと重ならないようにする。
引っかけ:1.で工程管理(工期の短縮)や安全管理(墜落防止など)を書くと不可。「設計図書どおりに施工した」「入念に施工した」のように行ったことが具体的でない記述も不可。2.は2つの方法や手段が同じもの,1.の行ったことと同じものは不可。

同じ論点の過去問

平成30年度の前後の問題

2級建築施工管理技士 第二次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年11月11日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する