令和2年度 問題2論点:安全管理重要度 B未着手

設備・機械を安全に使用するための留意事項

これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「安全管理」(重要度B・解答の形は記述)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

次の1.から3.の設備又は機械を安全に使用するための留意事項を,それぞれ2つ具体的に記述しなさい。

ただし,解答はそれぞれ異なる内容の記述とし,保護帽や要求性能墜落制止用器具などの保護具の使用,気象条件,資格,免許及び届出に関する記述は除くものとする。また,使用資機材に不良品はないものとする。

1. 外部枠組足場

2. コンクリートポンプ車

3. 建設用リフト

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

1. 外部枠組足場(1つ目) 模範解答

壁つなぎは,垂直方向9m以下,水平方向8m以下の間隔で躯体に堅固に取り付け,足場の倒壊を防ぐ。

47 字
別解

建枠の脚部にはベース金具を用い,敷板を敷いて根がらみを設け,足場の滑動や沈下を防ぐ。

最上層及び5層以内ごとに布枠などの水平材を設け,足場の変形を防ぐ。

1. 外部枠組足場(2つ目) 模範解答

作業床の外側には交差筋かいに加え,高さ15cm以上40cm以下の下桟又は高さ15cm以上の幅木を設ける。

52 字
別解

作業床は幅40cm以上,床材間の隙間3cm以下とし,床材と建地との隙間は12cm未満とする。

作業床の最大積載荷重を定めて掲示し,資材を一か所に集中して積まない。

点検者を指名し,その日の作業開始前に交差筋かい・下桟などの取外しや脱落の有無を点検させる。

2. コンクリートポンプ車(1つ目) 模範解答

アウトリガーは最大限に張り出して敷板の上に設置し,車体を水平に据えて転倒を防ぐ。

40 字
別解

設置場所の地盤の支持力を確かめ,軟弱な場合は鉄板を敷いて不同沈下による転倒を防ぐ。

2. コンクリートポンプ車(2つ目) 模範解答

輸送管は継手金具で確実に接続し,堅固な構造物に固定して,脱落と振れを防ぐ。

37 字
別解

ポンプの操作者とホース先端の保持者との間で一定の合図を定め,合図者を指名して行わせる。

輸送管が閉塞して接続部を外すときは,先に管内の圧力を下げてコンクリートの吹出しを防ぐ。

コンクリートの吹出しやブームの旋回で危険な箇所は立入禁止とし,その旨を表示する。

ブームで資材をつり上げるなど,主たる用途以外の用途に使用しない。

3. 建設用リフト(1つ目) 模範解答

搬器には人を乗せず,荷の運搬専用として使用し,搭乗禁止の旨を表示する。

35 字
別解

積載荷重を超える荷を積まず,荷は搬器内に偏らないように積んで荷崩れを防ぐ。

運転について一定の合図を定め,合図者を指名して合図を行わせる。

3. 建設用リフト(2つ目) 模範解答

搬器の昇降によって危険が生じる箇所は立入禁止とし,その旨を見やすい箇所に表示する。

41 字
別解

運転者は,搬器を上げたままで運転位置を離れない。

その日の作業開始前に,ブレーキ・クラッチの機能とワイヤロープが通っている箇所の状態を点検する。

各階の荷の積卸し口には開閉式の扉などを設け,搬器が停止していないときは閉じておく。

要点(書けていたものにチェック)1. 外部枠組足場(1つ目)1. 外部枠組足場(2つ目)2. コンクリートポンプ車(1つ目)2. コンクリートポンプ車(2つ目)3. 建設用リフト(1つ目)3. 建設用リフト(2つ目)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 外部枠組足場は労働安全衛生規則の足場の規定による。壁つなぎは,わく組足場では垂直方向9m以下・水平方向8m以下(第570条第1項第5号),脚部はベース金具・敷板・根がらみ(同第1号),最上層及び5層以内ごとに水平材(第571条第1項第5号)。作業床は幅40cm以上・床材間の隙間3cm以下・床材と建地の隙間12cm未満とし,わく組足場の墜落防止設備は交さ筋かいと高さ15cm以上40cm以下の桟若しくは高さ15cm以上の幅木,又は手すりわく(第563条)。作業開始前には,点検者を指名して足場用墜落防止設備の取外し・脱落の有無を点検させる(第567条第1項。点検者の指名は2023年10月施行の改正による)。
  2. コンクリートポンプ車は車両系建設機械(コンクリート打設用)であり,輸送管の継手金具による接続と固定による脱落・振れの防止,操作者とホース先端保持者との合図,吹出しのおそれのある箇所への立入禁止,閉塞時の圧力の除去,洗浄ボールの飛出し防止(労働安全衛生規則第171条の2),輸送管の組立て・解体の作業指揮(第171条の3),転倒防止(第157条),主たる用途以外の使用の制限(第164条)が定められている。
  3. 建設用リフトはクレーン等安全規則の建設用リフトの章による。積載荷重を超える使用の禁止(第184条),運転の合図(第185条),搬器への搭乗の制限(第186条),搬器の昇降で危険な箇所などへの立入禁止(第187条),搬器を上げたままの運転位置からの離脱の禁止(第190条),作業開始前の点検(第193条)。
  4. 問題文で,保護帽や墜落制止用器具などの保護具の使用,気象条件(強風時の作業中止など),資格・免許(特別教育・運転者),届出(設置届など)に関する記述は除かれているので,設備・機械の構造や使い方の措置を書く。
引っかけ:保護具・強風時の中止・特別教育・設置届などは除外条件に当たるので書かない。2つの留意事項が同じ内容(例:壁つなぎと控えの両方)にならないようにする。
現行法令との関係:2025年4月施行の労働安全衛生規則・クレーン等安全規則の改正で,立入禁止や搬器への搭乗の制限などの措置の対象が,労働者に加えて同じ作業場で作業に従事する者(一人親方や他社の作業員など)に広がった。また,足場については2023年10月以降,点検者の指名や,幅1m以上の箇所での本足場の使用などが義務づけられた。この問題の模範解答の内容は変わらない。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2021年2月21日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する