鉄筋コンクリート壁の熱貫流率
これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月21日(日)実施) No.2の問題です。論点は「環境工学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
図に示すような鉄筋コンクリート壁の熱貫流率として,最も近い値はどれか。
ただし,熱伝達率は,放射熱伝達率と対流熱伝達率を合わせたものとする。

| 項目 | 値 |
|---|---|
| 鉄筋コンクリート 熱伝導率[W/(m·K)] | 1.6 |
| 左図鉄筋コンクリート壁 熱伝導抵抗[(m²·K)/W] | 0.094 |
| 室内側 | 屋外側 | |
|---|---|---|
| 熱伝達率[W/(m²·K)] | 9.0 | 23.0 |
| 熱伝達抵抗[(m²·K)/W] | 0.111 | 0.043 |
解答欄
正解
正解:(3) 4.0
解き方
- 熱貫流抵抗は、室内側熱伝達抵抗、壁の熱伝導抵抗、屋外側熱伝達抵抗の和である。
- 壁の熱伝導抵抗は厚さ÷熱伝導率 = 0.15m ÷ 1.6W/(m·K) ≒ 0.094(m²·K)/W であり、表の値と一致する。
- 熱貫流抵抗 R = 0.111 + 0.094 + 0.043 = 0.248(m²·K)/W となる。
- 熱貫流率 K = 1/R = 1/0.248 ≒ 4.03W/(m²·K) であり、最も近いのは(3)の4.0である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。0.3は熱貫流抵抗0.248に近い値で、熱貫流率ではない。
- (2)適当でない。計算値4.03とかけ離れている。
- (3)適当。K = 1/(0.111 + 0.094 + 0.043) ≒ 4.0W/(m²·K)である。
- (4)適当でない。熱伝達率9.0・23.0と熱伝導率1.6をそのまま足した値で、抵抗の和の逆数になっていない。
引っかけ:熱貫流率は「抵抗を足して逆数をとる」。熱伝達率や熱伝導率をそのまま足してはいけない。
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論点ページ:環境工学の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月21日(日)実施) No.2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する