設備配管の腐食と防食
これは1級管工事施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年9月1日(日)実施) 問題B No.29の問題です。論点は「保温・塗装・腐食」(重要度B・解答の形は4つの選択肢から2つを選ぶ形式)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
設備配管の腐食・防食に関する記述のうち、適当でないものはどれか。適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
解答欄
正解
正解:(1) ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒を黄銅製として脱亜鉛腐食を防止する。 / (2) 防食テープ巻きを施した鋼管は、施工時に被覆が損傷しても、鉄部が露出する陽極部面積が小さい場合、腐食によって短期間に穴があく可能性は小さい。
2 つとも選んで正解です。
解き方
- 黄銅は亜鉛を多く含み、水中で亜鉛が選択的に溶け出す脱亜鉛腐食を起こしやすい。弁棒を黄銅製にすると脱亜鉛腐食のおそれが増すので、耐脱亜鉛黄銅や青銅・ステンレス鋼の弁棒を用いる。よって(1)が適当でない。
- 防食被覆の損傷部のように陽極部(露出した鉄部)の面積が小さく、陰極部の面積が大きいと、腐食電流が小さい陽極部に集中し、短期間に穴があく危険が大きい。よって(2)も適当でない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。黄銅製の弁棒は脱亜鉛腐食を起こしやすく、防止にはならない。
- (2)適当でない。陽極部の面積が小さいほど腐食が集中し、短期間に穴があきやすい。
- (3)適当。銅管は流速が速いと曲がり部の直近でかい食(エロージョン・コロージョン)を起こすので、管内流速に留意する。
- (4)適当。コンクリート中の鋼管部分は不動態化して陰極となり、土中の部分が陽極となるコンクリート/土壌マクロセルが形成され、鉄筋に触れていなくても腐食する。鉄筋に接触すると陰極面積が増えて腐食はさらに激しくなる。
引っかけ:小アノード・大カソードは腐食が集中して危険。異種金属の接合や被覆の小さな傷に注意する。
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論点ページ:保温・塗装・腐食の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年9月1日(日)実施) 問題B No.29。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する