令和7年度 問2論点:舗装の設計重要度 B未着手

舗装の設計(コンクリート版厚・TA計算・構築路床・LCC)

これは2級舗装施工管理技術者 応用試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問2の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度B・解答の形は穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

舗装の設計に関する次の文章の①〜⑤に当てはまる適当な語句や数値を、下記の[語句または数値]から選び、解答欄に記入しなさい。

[語句または数値] ① 設計基準交通量 舗装計画交通量 断面交通量

② 12 23 24

③ フィルター層 構築路床 防水層

④ 10 20 30

⑤ メンテナンスコスト ライフサイクルコスト ランニングコスト

(1) コンクリート舗装の経験に基づく構造設計においては、まず路盤面における所要の支持力が確保されるように路盤厚を設定し、次に[①]に応じたコンクリート版厚の設定を行う。

(2) 設計CBR = 4、疲労破壊輪数N = 1,000,000の場合の必要等値換算厚TAを求めると[②]cmになる。但し、計算式はTA = 3.84 × N^0.16/CBR^0.3を用い、1,000,000^0.16 = 9 、4^0.3 = 1.5として計算を行うものとする。

(3) CBRが3未満の現状路床を改良して[③]を設ける場合は、改良した層厚から[④]cm減じたものを有効な[③]として扱う。

(4) 舗装の建設から次の建設までの一連の流れに係る費用を[⑤]といい、管理していく上で[⑤]の最小化が求められる。

解答欄

それぞれの空欄に当てはまるものを選んで「採点する」を押してください。

正解

①舗装計画交通量
②24(24cm も正解)
③構築路床
④20(20cm も正解)
⑤ライフサイクルコスト(LCC も正解)

解き方

  1. (1) 舗装設計便覧の普通コンクリート版の経験に基づく設計方法では、まず路床の設計CBRに応じて路盤面で所要の支持力が得られる路盤厚を設定し、次に舗装計画交通量(大型自動車の台/日・方向)による交通量区分に応じてコンクリート版厚を設定する。設計基準交通量は道路構造令で車線数を決めるための交通量、断面交通量はある断面の両方向を合わせた交通量で、版厚設定の指標ではない。
  2. (2) TA=3.84×N^0.16/CBR^0.3=3.84×9/1.5=34.56/1.5=23.04cm。必要等値換算厚は、設計する舗装のTAがこれを下回ってはならない下限値であり、舗装設計便覧でも必要TAは計算値の小数点以下を切り上げた整数で扱う(必要TAの表の値も切り上げた値)。よって23.04cmを切り上げて24cmとする。指数を丸めずに計算しても 3.84×9.12/1.516≒23.1cm で、切り上げれば同じく24cmになる。23は小数点以下を切り捨て(四捨五入)した値、12は計算の取り違えで、選択肢に23と24が並ぶのはこの丸めを問うためとみられる。
  3. (3) 舗装設計便覧では、CBRが3未満の現状路床を安定処理などで改良して構築路床を設ける場合、改良した層の下から20cmは現状路床土と混ざるなどで品質が劣ることがあるため、改良した層厚から20cmを減じたものを有効な構築路床の厚さとして扱う。
  4. (4) 舗装の建設から、維持修繕を経て次の建設までに係る費用(管理者費用のほか利用者費用・沿道や地域社会の費用を含む)をライフサイクルコスト(LCC)といい、舗装設計施工指針はその最小化を求めている。メンテナンスコスト・ランニングコストは維持管理段階の費用の一部に過ぎない。
引っかけ:②は23.04を四捨五入・切り捨てして23としがち。必要TAは設計TAの下限なので小数点以下を切り上げて24とする(同じ問題が出た平成29年度も、九州建設専門学院の解答試案は24)。①は道路構造令の「設計基準交通量」と取り違えやすい。

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出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した2級舗装施工管理技術者 応用試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する