舗装の設計(TA法の設計事例・計画交通量・構造設計・CO2排出抑制)
これは2級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問2の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度B・解答の形は穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
舗装の設計に関する次の文章の①〜⑤に当てはまる適当な数値や語句を、それぞれの選択肢から選び、解答欄に記入しなさい。
① 8 10 15
② 25 35 40
③ 普通自動車 大型自動車 すべての自動車
④ 疲労破壊抵抗性 塑性変形抵抗性 すべり抵抗性
⑤ 遮熱技術 中温化技術 保水技術
(1) 舗装断面をTA法で設計した事例を表-1に示す。
このとき、事例2の瀝青安定処理(加熱混合)層の厚さは[①]cmであり、事例3のクラッシャラン層の厚さは[②]cmである。
(2) 普通道路における舗装計画交通量とは、舗装の設計期間内の[③]の平均的な交通量のことである。
(3) 構造設計は、舗装に求められる性能のうち、所要の設計期間にわたって、主に[④]を確保することを目的として、舗装構成と各層の厚さを決定するために行う。
(4) アスファルト舗装工事におけるCO2排出抑制が期待できる技術の1つとして、[⑤]があげられる。
表-1 舗装断面の設計事例(TA法)
| 区分 | 材料 | 等値換算係数 | 事例1(cm) | 事例2(cm) | 事例3(cm) |
|---|---|---|---|---|---|
| 表・基層 | 加熱アスファルト混合物 | 1.00 | 20 | 15 | 15 |
| 上層路盤 | 瀝青安定処理(加熱混合) | 0.80 | - | ① | - |
| 上層路盤 | セメント・瀝青安定処理 | 0.65 | - | - | 25 |
| 上層路盤 | 粒度調整砕石 | 0.35 | 30 | 27 | - |
| 下層路盤 | クラッシャラン | 0.25 | 45 | 35 | ② |
| TA'(cm) | 41.75 | 41.20 | 41.25 |
解答欄
正解
| ① | 10(10cm も正解) |
|---|---|
| ② | 40(40cm も正解) |
| ③ | 大型自動車 |
| ④ | 疲労破壊抵抗性 |
| ⑤ | 中温化技術 |
解き方
- ①:TA' = Σ(等値換算係数 × 厚さ)。事例2 は 1.00×15 + 0.80×① + 0.35×27 + 0.25×35 = 41.20。15 + 9.45 + 8.75 = 33.20 なので 0.80×① = 8.00、① = 10cm。
- ②:事例3 は 1.00×15 + 0.65×25 + 0.25×② = 41.25。15 + 16.25 = 31.25 なので 0.25×② = 10.00、② = 40cm。(検算:事例1 は 20 + 0.35×30 + 0.25×45 = 20 + 10.5 + 11.25 = 41.75 で表と一致)
- ③:舗装の構造に関する技術基準では、普通道路の舗装計画交通量は、舗装の設計期間内の大型自動車の一方向当たりの日交通量の平均値(平均的な交通量)である。
- ④:構造設計は、所要の設計期間にわたって主に疲労破壊抵抗性を確保するよう、舗装構成と各層の厚さを決める(舗装設計便覧)。塑性変形抵抗性・すべり抵抗性は主に路面設計で扱う。
- ⑤:中温化技術は、添加剤などで混合物の製造・施工温度を約 30℃下げられるので、加熱に使う燃料が減り CO2 の排出を抑えられる。遮熱技術・保水技術は路面温度の上昇を抑えるヒートアイランド対策の技術である。
引っかけ:②は事例3 に粒度調整砕石が無い(-)ので、セメント・瀝青安定処理とクラッシャランだけで計算する。⑤の遮熱・保水も環境対策だが、目的は路面温度の低減で、施工時の CO2 排出抑制ではない。
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論点ページ:舗装の設計の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和6年度の前後の問題
出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した2級舗装施工管理技術者 応用試験 令和6年度(2024年6月23日(日)実施) 問2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する