令和7年度 問2 (4)論点:舗装の設計重要度 A未着手

補修断面の設計(残存TA・不足TA・打換え厚)

これは1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問2 (4)の問題です。論点は「舗装の設計」(重要度A・解答の形は穴埋め・計算・記述)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

アスファルト舗装の補修断面の設計に関する次の記述の①〜⑤に当てはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、設計は設計期間10年、信頼度90 %で行うものとする。

図2-1の舗装構成を持つ路線において、供用10年後に詳細調査を行った結果、図2-1に示すような残存等値換算係数を設定した。この舗装断面の残存等値換算厚(TA0)は[①]cmである。

表2-1に示すアスファルト舗装を設計する場合の交通量区分と設計CBRの関係を参考にすると、補修断面に必要な等値換算厚(TA)は[②]cmであり、不足等値換算厚(不足TA)は、[③]cmである。ただし、交通量区分はN6で新設段階と同様とし、設計CBRも新設段階と同様とみなすものとする。

補修後の仕上がり高さの変更が不可能な区間において、表層、基層と上層路盤を打換えて対応することとした場合(図2-2)、上層路盤(瀝青安定処理(加熱混合))の厚さは[④]cm、加熱アスファルト混合物の層(表層・中間層・基層)の厚さは[⑤]cmとなる。なお、新設時の瀝青安定処理路盤材(加熱混合)の等値換算係数は0.8である。

図2-1 調査した舗装断面と調査結果
層厚さ残存等値換算係数
表層(加熱アスファルト混合物)5cm0.5
基層(加熱アスファルト混合物)5cm0.5
上層路盤(瀝青安定処理(加熱混合))10cm0.6
下層路盤(クラッシャラン)20cm0.2
路床(設計CBR=12)
表2-1 アスファルト舗装の必要等値換算厚(TA) ※設計期間10年、信頼度90 %
交通量区分\設計CBR34681220
N7454137343026
N6353228262320
N5262421191715
N4191816141311
N315141211109
図2-2 補修前後の舗装断面。左の既設舗装断面(厚さ):表層(加熱アスファルト混合物)5cm、基層(加熱アスファルト混合物)5cm、上層路盤(瀝青安定処理(加熱混合))10cm、下層路盤(クラッシャラン)20cm、路床(設計CBR = 12)。矢印で右の補修(打換え)舗装断面へ:表層・中間層・基層(加熱アスファルト混合物)、上層路盤(瀝青安定処理(加熱混合))、下層路盤(既設)(クラッシャラン)、路床(設計CBR = 12)。補修断面の各層の厚さは書かれていない。

解答欄

cm
cm
cm
cm
cm

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

①15 cm(15.0 も正解)
②23 cm(23.0 も正解)
③8 cm(8.0 も正解)
④5 cm(5.0 も正解)
⑤15 cm(15.0 も正解)

解き方

  1. ① 残存等値換算厚TA0=Σ(各層の厚さ×残存等値換算係数)=5×0.5+5×0.5+10×0.6+20×0.2=2.5+2.5+6.0+4.0=15cm。
  2. ② 表2-1で交通量区分N6、設計CBR12の欄を読むと、必要等値換算厚TA=23cm。
  3. ③ 不足TA=TA-TA0=23-15=8cm。
  4. ④⑤ 仕上がり高さを変えないので、表層・基層・上層路盤の合計20cmの範囲で打ち換える。残す下層路盤の残存TAは20×0.2=4cm。新しい層に必要なTAは23-4=19cm。加熱アスファルト混合物層の厚さをx、瀝青安定処理(等値換算係数0.8)の厚さをyとすると、x+y=20、1.0x+0.8y≧19 → 0.2x≧3 → x≧15。x=15cm、y=5cmで TA=15+4+4=23cmとなり必要TAを満たす(python で検算)。
  5. 表層・基層の合計15cmは、舗装設計便覧の表層と基層を加えた最小厚さ(N6で15cm。上層路盤に瀝青安定処理を用いる場合は10cmまで低減できる)を満たす。瀝青安定処理の5cmも加熱混合の1層の最小厚さ(最大粒径の2倍かつ5cm)を満たす。
引っかけ:①で新設時の等値換算係数(表層・基層1.0、瀝青安定処理0.8、クラッシャラン0.25)を使わない。④⑤で残す下層路盤は新設時の係数ではなく残存等値換算係数0.2で数える。不足TA8cmだけを打換え厚から出そうとしない(打換えは既設層を取り去るので、残す層の残存TAと新しい層のTAの合計で考える)。

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出典:一般社団法人 日本道路建設業協会が実施した1級舗装施工管理技術者 応用試験 令和7年度(2025年6月22日(日)実施) 問2 (4)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する