架空線損傷事故を防止する安全対策
これは2級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月24日(日)実施) 問題8の問題です。論点は「安全管理」(重要度B・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
下図のような道路上で工事用掘削機械を使用してガス管更新工事を行う場合,架空線損傷事故を防止するために配慮すべき具体的な安全対策について2つ,解答欄に記述しなさい。

解答欄
正解
工事着手前に架空線の種類・位置・高さを現地で調査し,架空線の管理者と立会いのうえ,必要に応じて防護管の設置や移設を協議する。
62 字架空線の手前に「架空線注意」の標識や高さを示す目印(吹流し・注意旗など)を設け,運転者が架空線の位置を認識できるようにする。
作業開始前の打合せ(KY活動)で,架空線の位置・高さと,アームを上げてよい高さや確保すべき離隔距離を運転者と作業員に周知する。
掘削機械を移動・回送するときはアームを最も低い位置に下ろして走行させ,現場の出入口には高さ制限の門型ゲートを設ける。
架空線の近くで掘削機械のアームを上げる作業では監視人(誘導員)を専任で配置し,架空線との離隔を監視させて,接近したら合図で停止させる。
67 字アームの上昇高さを制限できる装置(高さ制限装置・接近警報装置)付きの掘削機械を使用し,架空線に届かない高さに設定して作業する。
掘削機械の据付け位置と旋回範囲を,架空線から十分な離隔を確保できる範囲に定め,その範囲をカラーコーン等で明示する。
電線に接触して感電するおそれがあるときは,電力会社に依頼して電線に絶縁用防護具を装着し,それが困難なときは監視人を置いて監視させる。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 土木工事安全施工技術指針(国土交通省)の架空線等上空施設の項や,国土交通省の架空線等上空施設の損傷事故防止の通知では,事前調査(位置・高さ・種類の確認と管理者との協議),目印・標識の設置,監視人の配置,作業員への周知,機械の移動時にアーム・ブームを下ろすことなどを求めている。
- 架空電線の近くで移動式クレーン等を使う作業で感電のおそれがあるときは,労働安全衛生規則第349条により,電路の移設,囲いの設置,絶縁用防護具の装着のいずれか,それらが著しく困難なときは監視人の配置が必要。離隔距離の目安は通達(昭和50年基発第759号)で低圧1m,高圧1.2m,特別高圧2m以上。
- 図の架空線は電力線とは限らない(通信線など)ので,感電防止だけでなく,架空線の切断・損傷を防ぐ措置として書く。
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令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月24日(日)実施) 問題8。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する