令和元年度 問題8論点:安全管理重要度 B未着手

土止め支保工の組立て作業の災害防止対策

これは2級土木施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月27日(日)実施) 問題8の問題です。論点は「安全管理」(重要度B・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

下図に示す土止め支保工の組立て作業にあたり,安全管理上必要な労働災害防止対策に関して労働安全衛生規則に定められている内容について2つ解答欄に記述しなさい。ただし,解答欄の(例)と同一内容は不可とする。

土止め支保工の見取図(掘削部の隅角部を斜め上から見た図。手前側の土止め壁は省略)。掘削部の2辺に沿って鋼矢板が連続して打ち込まれ,地表の掘削部の縁には手すり(柵)が設けられている。鋼矢板の内側には腹起しが水平に取り付けられ,左右の腹起しからそれぞれ切ばりが架け渡されて掘削部の中央で交差し,交差部は鉛直に立てた中間杭(H形鋼)で支えられている。腹起しと切ばりの取合い部や隅角部には火打ちなどの部材が取り付けられている。掘削底は地盤が露出している。

解答欄

0 / 90 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

労働災害防止対策 1 模範解答

土止め支保工を組み立てるときは,あらかじめ部材の配置・寸法・材質と取付けの時期・順序を示した組立図を作成し,その組立図のとおりに組み立てる。

70 字
別解

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習を修了した者のうちから土止め支保工作業主任者を選任し,作業の方法を決定させ,作業を直接指揮させる。

圧縮材(火打ちを除く)の継手は突合せ継手とし,切りばり・火打ちの接続部や切りばり同士の交さ部は当て板をあててボルトで緊結するなど堅固にする。

土止め支保工の材料には,著しい損傷・変形・腐食があるものを使用しない。

労働災害防止対策 2 模範解答

切りばりと腹おこしは脱落しないよう鋼矢板やくいに確実に取り付け,中間杭(中間支持柱)を設ける場合は切りばりを中間杭にも確実に取り付ける。

68 字
別解

切りばり・腹おこしの取付け作業を行う箇所には,関係する作業従事者以外の者の立入りを,見やすい箇所への表示などの方法で禁止する。

材料・器具・工具を上げ下ろしするときは,つり綱やつり袋などを労働者に使用させる。

作業主任者に,材料の欠点の有無と器具・工具を点検させて不良品を取り除かせ,墜落制止用器具と保護帽の使用状況を監視させる。

要点(書けていたものにチェック)労働災害防止対策 1労働災害防止対策 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 労働安全衛生規則 第2編第6章第1節第3款「土止め支保工」(第368条~第375条)から,組立作業にかかわる措置を2つ選ぶ。材料(第368条),構造(第369条),組立図(第370条),部材の取付け等(第371条:脱落防止,突合せ継手,接続部・交さ部の緊結,中間支持柱への取付け),切りばり等の作業(第372条:立入禁止,つり綱・つり袋),作業主任者の選任と職務(第374条・第375条)。
  2. 図の土止め支保工は鋼矢板・腹起し・切ばり・火打ち・中間杭で組まれているので,組立図(第370条)や部材の取付け(第371条)の規定が書きやすい。第372条第1号の立入禁止は現行の規定(関係する作業従事者以外の者を,表示その他の方法で禁止)で書く(下の law 参照)。
  3. 解答欄の(例)は問題冊子にも解答試案にも示されていないので,(例)と重ならない措置を選べるよう複数覚えておく。
引っかけ:「安全に注意して作業する」「保護帽を着用する」のような一般的な記述や,規則に定めのない措置は得点にならない。第373条の点検(7日を超えない期間ごと,中震以上の地震の後,大雨等の後)は設置後の措置なので,組立作業の対策としては組立図・部材の取付け・立入禁止などを優先する。
現行法令との関係:本試験後に労働安全衛生規則第372条第1号が2度改正された。出題当時は「当該作業を行なう箇所には,関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止すること」であったが,令和6年厚生労働省令第80号(2025-04-01施行)で「当該作業に関係する者以外の者が立ち入ることについて,禁止する旨を見やすい箇所に表示することその他の方法により禁止すること」となり,一人親方など労働者以外の者も立入禁止の対象になった。さらに令和8年厚生労働省令第3号(2026-04-01施行)で「関係する作業従事者以外の者」に改められた。記述式で問題の前提は変わらず,模範解答は現行の規定で書いた。第368条~第371条,第373条~第375条は出題当時と同じ(第375条第3号の「要求性能墜落制止用器具」は出題前の2019-02-01施行の改正による)。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年10月27日(日)実施) 問題8。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する