完全流体におけるベルヌーイの定理
これは2級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度 前期(2025年6月1日(日)実施) No.5の問題です。論点は「水理学」(重要度B・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。
下図の完全流体におけるベルヌーイの定理において,図中の[ ]の(イ)〜(ハ)の次の組合せのうち,適当なものはどれか。
ただし,水の密度はρ,重力の加速度はg,断面①,②における平均流速はv1,v2,圧力の強さはp1,p2とし,1つの水平面を基準にとって断面①,②の基準面から流れの中心までの高さをz1,z2とする。
![完全流体におけるベルヌーイの定理の図。基準面の上を,左上の断面①から右下の断面②へ管路が下り勾配で通り,断面①,②の流れの中心にそれぞれ流速v1,v2の矢印がある。各断面に立てた細い管の水面を結ぶ線に「[ (ロ) ]勾配」と記されている。断面①側は,基準面から流れの中心までが位置水頭z1,その上の管内の水面までが圧力水頭,さらにその上の最上部の水平線までが速度水頭[ (イ) ]。断面②側は,下から位置水頭z2,圧力水頭[ (ハ) ],速度水頭。基準面から最上部の水平線までの高さが全水頭He。](/doboku-2-1ji/fig/r20251-5-1.png)
解答欄
正解
正解:(2) (イ) v1² / (2g) ― (ロ) 動水 ― (ハ) p2 / (ρg)
解き方
- 完全流体のベルヌーイの定理は z + p/(ρg) + v²/(2g) = He(一定)で、各項は位置水頭・圧力水頭・速度水頭である。
- 断面①の速度水頭は v1²/(2g)、断面②の圧力水頭は p2/(ρg) である。
- 各断面に立てた細管(ピエゾメータ)の水面を結んだ線は、位置水頭+圧力水頭を表す動水勾配線である。全水頭を結ぶ線はエネルギー線であり、完全流体では水平となる。
- よって (イ) v1²/(2g)、(ロ) 動水、(ハ) p2/(ρg) の (2) が適当である。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。速度水頭は v1²/(2g)、細管水面の線は動水勾配、圧力水頭は p2/(ρg) である。
- (2)適当。速度水頭 v²/(2g)、動水勾配、圧力水頭 p/(ρg) の組合せである。
- (3)適当でない。(イ) の速度水頭は v1²/g ではなく v1²/(2g) である。
- (4)適当でない。細管水面を結ぶ線は動水勾配線で、圧力水頭は p2/(ρg) である。
引っかけ:図の最上部の水平線(全水頭)がエネルギー線、その下の傾いた線(細管の水面)が動水勾配線である。
同じ論点の過去問
令和8年度 後期 No.5水路の潤辺と径深
令和8年度 前期 No.5断面が拡大する管路の流速
令和7年度 後期 No.5断面が拡大する管路の流速
令和6年度 後期 No.5ベルヌーイの定理の水頭名
令和6年度 前期 No.5長方形断面水路の流量(マニングの式)
論点ページ:水理学の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和7年度 前期の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級土木施工管理技士 第一次検定 令和7年度 前期(2025年6月1日(日)実施) No.5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する