建設廃棄物を現場内で保管する場合の措置
これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「環境保全・建設副産物」(重要度B・解答の形は穴埋め・記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
建設工事において,排出事業者(元請業者)が「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「建設廃棄物処理指針」に基づき,建設廃棄物を現場内で保管する場合の具体的な措置を5つ記述しなさい。
ただし,特別管理産業廃棄物は対象としない。
また,解答欄の(例)と同一内容は不可とする。
解答欄
正解
保管場所の周囲に囲いを設け,廃棄物の荷重が囲いに直接かかる場合は,構造耐力上安全な囲いとする。
47 字水銀使用製品産業廃棄物(廃蛍光管等)は,仕切りを設けて他の廃棄物と混合しないように保管する。
分別の区分や保管の方法を作業員等の関係者に周知徹底し,所定の場所以外に廃棄物を置かせない。
廃棄物は種類ごとに区分して保管し,混合による再資源化の妨げや発熱・発火を防ぐ。
見やすい箇所に縦横それぞれ60cm以上の掲示板を設け,産業廃棄物の保管場所である旨と廃棄物の種類を表示する。
54 字掲示板には,保管場所の管理者の氏名又は名称と連絡先を表示する。
屋外で容器を用いずに保管する場合は,掲示板に積上げ高さの最高値を表示する。
石綿含有産業廃棄物を保管する場合は,掲示板の廃棄物の種類の欄にその旨を表示する。
保管場所から廃棄物が飛散しないよう,シート等で覆い,粉じんが発生するものは散水する。
42 字汚泥など流出するおそれのあるものは,水密性の容器やピットに入れて雨水で流出しないようにする。
悪臭が発散するおそれのあるものは,密閉できる容器に入れるかシートで覆って保管する。
保管場所にねずみが生息したり,蚊・はえ等の害虫が発生したりしないよう,清潔に保つ。
汚水が生じるおそれがある場合は,排水溝等を設け,保管場所の底面を不浸透性の材料で覆う。
43 字汚泥や汚水の出る廃棄物の保管場所は,底面をコンクリート舗装等として地下への浸透を防ぐ。
保管場所の周囲に排水溝を設け,汚水を集めて公共の水域や地下水を汚染しないよう処理する。
石綿含有産業廃棄物は,仕切りを設けて他の物と混合しないようにし,覆いや梱包で飛散を防ぐ。
屋外で容器を用いずに保管する場合は,囲いの下端から勾配50%の線を超えない高さまで積み上げる。
47 字囲いに荷重が直接かかる場合は,囲いの上端から50cm下の基準線から内側2mまでは,基準線より高く積み上げない。
木くず・紙くずなど可燃性の廃棄物の保管場所には消火器を備え,周囲での火気の使用を禁止する。
保管量は必要最小限とし,保管が長期にならないよう計画的に収集運搬業者へ引き渡す。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 廃棄物処理法第12条第2項により,事業者は産業廃棄物が運搬されるまでの間,産業廃棄物保管基準に従って保管しなければならない。保管基準は同法施行規則第8条:①周囲の囲い(荷重が直接かかる場合は構造耐力上安全なもの),②見やすい箇所の縦横60cm以上の掲示板(保管場所である旨,廃棄物の種類,管理者の氏名又は名称と連絡先,屋外で容器を用いない場合の最高の積上げ高さ),③飛散・流出・地下浸透・悪臭発散の防止(汚水対策の排水溝と不浸透性の底面,囲いの下端から勾配50%の線などによる積上げ高さの制限),④ねずみ・害虫の発生防止,⑤石綿含有産業廃棄物の仕切り・覆い・梱包。
- 建設廃棄物処理指針(平成22年度版)6.2 作業所(現場)内保管は,法の保管基準に加えて,分別した廃棄物の種類ごとに保管すること,可燃物の保管には消火設備を設けるなど火災時の対策を講ずること,作業員等の関係者に保管方法等を周知徹底すること,廃泥水等は貯留槽で保管すること,がれき類は崩壊・流出を防ぎ散水等で粉じんを防ぐことを示し,分別したものは早期に現場外へ搬出することが望ましいとしている。条文の観点が重ならないように5つ選ぶ。
- 「解答欄の(例)と同一内容は不可」なので,(例)と同じ観点(例えば囲い)の場合は,各欄の別解(分別保管,ねずみ・害虫,石綿含有産業廃棄物,火災防止など)に替えて5つそろえる。
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令和8年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月4日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する