令和2年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(品質管理)

これは1級土木施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した土木工事の現場において,その現場状況から特に留意した品質管理に関して,次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。

〔注意〕あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。

〔設問1〕あなたが経験した土木工事に関し,次の事項について解答欄に明確に記述しなさい。

〔注意〕「経験した土木工事」は,あなたが工事請負者の技術者の場合は,あなたの所属会社が受注した工事内容について記述してください。従って,あなたの所属会社が二次下請業者の場合は,発注者名は一次下請業者名となります。

なお,あなたの所属が発注機関の場合の発注者名は,所属機関名となります。

(1) 工事名

(2) 工事の内容

① 発注者名

② 工事場所

③ 工期

④ 主な工種

⑤ 施工量

(3) 工事現場における施工管理上のあなたの立場

〔設問2〕上記工事の現場状況から特に留意した品質管理に関し,次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。

(1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

(2) 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

(3) 上記検討の結果,現場で実施した対応処置とその評価

解答欄

0 / 40 字
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0 / 30 字
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0 / 270 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

工事名の記述例

令和元年度 県道○○線△△地区道路改良工事

21 字
別解

町道○○線道路新設工事(切土・盛土工)

一般国道○○号○○バイパス改良工事(その3)

発注者名の記述例

○○県○○土木事務所

10 字
別解

国土交通省○○地方整備局○○国道事務所

株式会社○○組(所属会社が二次下請の場合の一次下請業者名)

工事場所の記述例

○○県○○郡△△町大字□□地内

15 字
別解

○○県△△市□□町地内

工期の記述例

令和元年7月1日~令和2年3月19日

18 字
別解

平成30年9月3日~平成31年3月22日

主な工種の記述例

道路土工(掘削・路体盛土・路床盛土),法面工,排水構造物工

29 字
別解

道路土工(切土・盛土),ボックスカルバート工,擁壁工

道路土工(片切り片盛り),地下排水工,法面保護工

施工量の記述例

掘削 V=38,000m³,路体盛土 V=26,000m³,路床盛土 V=4,200m³,植生基材吹付 A=5,600m²,U形側溝 L=820m

73 字
別解

掘削 V=15,000m³,盛土 V=12,000m³,プレキャストボックスカルバート(2.5m×2.5m)L=32m,裏込め V=1,100m³

掘削 V=9,500m³,盛土 V=11,000m³,段切り A=2,400m²,地下排水管(φ200mm)L=310m

工事現場における施工管理上のあなたの立場の記述例

現場代理人

5 字
別解

監理技術者

主任技術者

工事主任(施工管理担当)

発注者側の監督員

設問2 (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題の記述例

本工事は延長820mの道路改良で,切土の掘削土約26,000m³を路体盛土(最大盛土高8m)に流用する計画であった。発生土は細粒分の多い砂質土で,盛土は9月から11月の秋雨期に行い,試験の結果,自然含水比が最適含水比より3~5%高かった。このため,含水比の高い発生土で路体の締固め度(最大乾燥密度の90%以上)を盛土全体で確保することが品質管理上の技術的課題であった。

184 字
別解

(別の例:構造物取付け部)道路横断のボックスカルバートの両側に高さ4.5mの盛土を行う計画で,裏込め部は幅が狭く大型の締固め機械が入れなかった。開通後に取付け部で段差が生じることを防ぐため,裏込め部の締固め度(最大乾燥密度の95%以上)を確保することが品質管理上の技術的課題であった。

(別の例:切盛境界部)延長90mにわたり傾斜地盤(勾配約1:3)の片切り片盛りとなり,谷側の盛土の下には湧水が見られた。切土と盛土の境界で不同沈下による路面の段差やクラックを生じさせないことが品質管理上の技術的課題であった。

設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容の記述例

①含水比の調整:含水比が高いままでは所定の締固め度が得られないため,締固め試験の結果から締固め度90%以上が得られる含水比の範囲を求め,ばっ気乾燥と石灰混合による調整方法を検討した。②まき出し厚さと締固め回数:1層が厚いと下部が締まらず,回数が過剰だと過転圧になるため,試験施工で機械・まき出し厚さ・回数の組合せを検討した。③締固めの管理方法:点の密度試験だけでは全面の品質を確認できないため,TS・GNSSによる締固め回数の面的管理を検討した。④降雨対策:盛土面に雨水がたまると含水比が上がるため,表面の排水方法を検討した。

263 字
別解

(左の別例の続き)①締固め機械:狭い箇所でも所定の密度を得るため,小型振動ローラとタンパの能力を比べて機械を検討した。②1層の厚さ:小型機械では締固めエネルギーが小さいため,仕上り厚さを検討した。③材料:締まりやすく排水のよい材料とするため,裏込め材の粒度を検討した。④管理方法:全層の品質を確かめるため,密度試験の頻度を検討した。

(左の別例の続き)①段切り:境界面が滑らないよう,段切りの寸法を検討した。②地下排水:湧水が盛土内に浸透すると沈下や崩壊の原因になるため,地下排水工の配置を検討した。③すり付け:切土側の路床と盛土側の支持力の差を小さくするため,境界部の緩和区間の勾配と材料を検討した。

設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価の記述例

①掘削土を仮置き場で厚さ30cmに敷き均してばっ気乾燥し,含水比が最適含水比+2%を超えるものは生石灰を30kg/m³混合して調整した。②試験施工の結果から,まき出し厚さ35cm(仕上り厚さ30cm),10t級振動ローラ6回転圧とした。③TS・GNSSで全面の転圧回数が6回以上であることを毎日確認し,RI計器で密度を測定した。④作業終了時は盛土面に4%の横断勾配を付けて平滑に仕上げた。その結果,締固め度は全測点で90%以上(平均94%)となり,対策は有効であった。

234 字
別解

(左の別例の続き)①裏込め材は粒度のよい切込み砕石とし,②1層の仕上り厚さを20cm以下として,③0.8t級振動ローラで6回,隅角部はタンパで締め固めた。④1層ごとに砂置換法で密度を測定した。その結果,締固め度は全層で95%以上となり,開通後の段差も生じず有効であった。

(左の別例の続き)①地山に高さ0.5m以上,幅1.0m以上の段切りを行い,②湧水箇所に地下排水管(φ200mm)を布設して盛土外へ排水した。③境界部は勾配1:4ですり付けた。その結果,完成後の沈下量は管理値以内で路面にクラックもなく,有効であった。

要点(書けていたものにチェック)工事名発注者名工事場所工期主な工種施工量工事現場における施工管理上のあなたの立場設問2 (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題設問2 (2) 検討した項目と検討理由及び検討内容設問2 (3) 現場で実施した対応処置とその評価
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 工事概要は,実際に携わった土木工事について契約上の工事名・発注者・場所・工期・工種・数量・立場を書く。設問2で使う工種・数量を工事概要に入れ,内容を一致させる。
  2. 設問2は「現場状況(土質・時期・規模を数値で)→品質管理上の技術的課題(目標とする規格値)」「検討項目ごとの理由と内容」「検討に対応した処置→試験結果による評価」の順に書き,(2)と(3)の番号をそろえる。解答欄は(1)7行・(2)10行・(3)9行程度(1行約30字)を目安にする。
  3. 盛土の締固めは,道路土工 盛土工指針と国土交通省の品質管理基準(砂質土の路体は最大乾燥密度の90%以上,路床・構造物取付け部は95%以上,路体の1層の仕上り厚さ30cm以下)を根拠にすると数値が書きやすい。この記述例は当サイトが作成した架空の工事(道路の切土・盛土工事)である。
引っかけ:設問1(工事概要)に記入漏れがある場合も,設問2が無記載か品質管理以外の記述の場合も,問題2以降が採点されない。品質管理のテーマで,安全対策や工程短縮を中心に書かない。検討項目(2)と処置(3)を対応させ,結果は試験値で示す。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年12月6日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する