令和6年度 問題B No.32論点:品質管理重要度 A配点 1点未着手

管理図の点の並び方

これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題B No.32の問題です。論点は「品質管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 5 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。

品質管理の測定値をプロットしたときの管理図の点の並び方に関する下記の①〜④の記述のうち,適当なもののみを全てあげている組合せは次のうちどれか。

① 点が管理限界線内の範囲にあり,中心線の近くに全ての点が集まる場合は,品質が安定しているので改善の必要はない。

② 点が管理限界線内の範囲にあっても,管理限界線に接近してしばしば現われたら,工程に異常があったと考えられる。

③ 点が管理限界線内の範囲にあり,連続して上昇又は下降するような傾向がない場合は,品質が安定しているので改善の必要はない。

④ 点が管理限界線内の範囲にあっても,中心線に対して,上下どちらか一方の側に並んでいた場合は,工程に異常があったと考えられる。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(4) ②③④

解き方

  1. 管理図では、点が管理限界線内にあるだけでなく、点の並び方にくせ(連、傾向、周期、管理限界線への接近、中心線付近への集中など)がないときに、工程が安定していると判断する(JIS Z 9020-2 の異常判定のルールも同じ考え方)。
  2. ②管理限界線にしばしば接近して現れる場合と、④中心線の片側に続けて並ぶ場合(連)は、限界内でも工程に異常があったと考えるので適当である。
  3. ①全ての点が中心線の近くに集まる状態(中心化)は、群分けの不適切や管理限界の設定誤りを疑う異常のサインであり、「改善の必要はない」とは言えないので適当でない。
  4. ③は、点が限界内にあって上昇・下降の傾向が見られない状態を安定とみなす記述で、主催者はこれを適当とし、正答を②③④の(4)としている。
  5. ただし厳密には、傾向がないだけでは、連・周期・限界線への接近などのくせがないことまでは言えない。そのため③を「安定しているので改善の必要はない」と言い切れるかには議論がある(③を除くと②④の(2)になる)。

選択肢ごとの解説

  1. (1)適当でない。①は中心化という異常のサインで、改善不要とは言えない。
  2. (2)適当でない。②④は適当だが、主催者は③も適当としている。
  3. (3)適当でない。①は適当でない。
  4. (4)適当。②③④が適当である(主催者の正答)。
引っかけ:「管理限界内なら安定」ではない。連・傾向・周期・限界線への接近・中心線への集中は、いずれも異常のサインである。本問の③は、「傾向がない」ことを安定の目安として適当とされている。
現行法令との関係:JIS Z 9020-2(シューハート管理図)は、出題当時の2023年版が2025年9月に改正された(2025年版)。改正後も、点の並び方のくせ(異常パターン)で異常を判定する考え方は変わらず、この問題の答えは変わらない。

同じ論点の過去問

令和6年度の前後の問題

1級土木施工管理技士 第一次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和6年度(2024年7月7日(日)実施) 問題B No.32。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する