酸素欠乏のおそれのある工事の措置
これは1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題B No.31の問題です。論点は「安全管理」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
酸素欠乏のおそれのある工事を行う場合,事業者が行うべき措置に関する下記の①〜④の4つの記述のうち,酸素欠乏症等防止規則上,正しいものの数は次のうちどれか。
①酸素欠乏危険場所においては,その作業の前日に,空気中の酸素の濃度を測定し,測定日時や測定方法及び測定結果等の記録を一定の期間保存しなければならない。
②酸素欠乏危険作業に労働者を従事させる場合で,爆発,酸化等を防止するため換気することができない場合又は作業の性質上換気することが著しく困難な場合は,同時に就業する労働者の人数と同数以上の空気呼吸器等を備え,労働者に使用させなければならない。
③酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは,労働者を当該作業を行う場所に入場させ,及び退場させる時に,保護具を点検しなければならない。
④酸素欠乏危険場所又はこれに隣接する場所で作業を行うときは,酸素欠乏危険作業に従事する労働者以外の労働者が当該酸素欠乏危険場所に立ち入ることを禁止し,かつ,その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
解答欄
正解
正解:(2) 2つ
解き方
- 酸素欠乏症等防止規則 第3条は、酸素濃度の測定を「その日の作業を開始する前に」行い、記録を3年間保存すると定めるので、「作業の前日に」とした①は誤りである。②は第5条の2第1項のとおり正しい。
- ③について、保護具等の点検は作業開始前に行い(第7条)、入場・退場の時に点検するのは人員である(第8条)ので誤りである。④は第9条の立入禁止と表示で正しい。正しいものは②④の2つである。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。①③が誤りで、正しいのは②④の2つである。
- (2)適当。②④が正しく、①は作業開始前の測定、③は人員の点検が正しい。
- (3)適当でない。③の入退場時に点検するのは保護具ではなく人員である。
- (4)適当でない。①は前日ではなくその日の作業開始前に測定する。
引っかけ:保護具は「作業開始前」、人員は「入場・退場時」と、点検の対象と時期の組合せを入れ替えた記述に注意する。
現行法令との関係:酸欠則第9条は2023年4月1日施行の改正(令和4年厚生労働省令第82号)で、酸素欠乏危険作業に従事する者以外の者の立入りを表示その他の方法で禁止する規定になり、2026年4月1日施行の改正で「作業従事者」の語に改められた。④の趣旨は現行でも成り立ち、この問題の答えは変わらない。
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→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級土木施工管理技士 第一次検定 令和5年度(2023年7月2日(日)実施) 問題B No.31。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する